赤ずきん、シンデレラ、青髭・眠れる森の美女、など世界的な童話を生み出した1628年生まれの作家のペロー。長靴をはいた猫は、100回以上読んだ記憶があるし。
なのに青髭なんて残酷なものも作っている。1690年代にペロー童話全集が発刊されて、世界中に広まったのだ。
イギリスのシェークスピアが1564年に生まれたというから、ペローとしては、意識していたかどうか、分からんね。
実の親の王様に求婚された気の毒なカトリーヌ王女は、お城を抜け出してしまう。そに時ボロ着を着て、頭からロバの皮を被っていた。
そのロバは、魔法のロバで、おしりから金銀宝石を出してくれるもっとも大切な宝であった。
その貴重過ぎるロバの皮まで剥いでしまった王様は、本気で娘と結婚するつもり。
まあ、娘のドヌーブも嫌がって逃げるはずじゃ。
森の小屋で下女となって家畜の世話などをする王女は「臭い汚い」と町人からも毛嫌いされていた。
そんな王女が、本当は世界一美しい王女さまであったというくだり。素敵な王子様と結ばれて、
めでたしめでたしヨ。
監督はシェルブールの雨傘などのドヌーブとは懇意の監督である。美しい金髪を持ったドヌーブはすでに後期高齢者のはずなのに? イヤいや、2970年撮影であれば、まだ彼女はわかかったはず。
監督はどうしても彼女にご執心なのであろう。
だが美しさというのは、今やあらゆる意味を含む様になっているからなあ。ただ整っている、ニートだ、プリティだ、ロン毛だ、足長い、小顔だ、等々は既に過去のコンセプトなんですね。
是枝監督は、カトリーヌを主演に据えて、真実という映画を作っている。ビノシュは娘役。
コレ結構普通ぽくて良かった。それはカトリーヌも中年部太りですが、それが自然に受け取れられてる。