スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

親和力  ゲーテ原作

コレも、摩訶不思議なお話じゃね。

散歩の途中、紫陽花の茂みに寄って、香りを嗅ぐも、無臭だった。紫陽花かあ。いろいろな種類が色が作られているなあ。新しい品種も良く出てくる。キリがない紫陽花コレクションである。

たくさんの色があるなか、庭植えして、数年経つと、立派すぎる背丈になり、もう制御できなくなると、知っておくべきである。小さい品種のように見えても五年過ぎれば同じ事、大株に成長します。

紫陽花を家に植えると、病人が絶えないとか、いろいろ言われてもいます。低木の下には影が多いので、蛇などがたむろ致します。剪定も必要でしょう、風通し良くして管理して透けて見えると動物も寄ってきにくいでしょう。奇を衒った品種よりも、おたふくというむかし品種に、圧倒的に上品さと気品があり、日本の美を代表するもので見惚れます。ま、どーでもいいね、コレ。

 

 

庭に紫陽花植えたり、鉢花で、愛でたりとだが、こんな平和な、穏やかな幸せの朝が、突然

悲劇への幕開けとなるゲーテの親和力。この小説なんなのと、突っ込みたくなるよね。理解を超えたこのあらしすじは、難解であり、とうとう、知恵袋にきいたりして調べてやっとわかった次第だった。

 

不思議な少し神秘的で、少し魔女っぽい少女が登場して以来、一家の幸せはギクシャクし始める。少女は、女学校からこの親戚の家に引き取られたのだが、その経緯もベールがかかっていて曖昧である。ダメだよ、ゲーテ君さま。この少女は一体何者なの?

女学校ではクセ強過ぎて、扱いに困るとの校長の手紙が添えられていた。勉強も、よく出来たり、出来なかったり、無能とか、有能とかの評価。え?!ど、どっちなの?

 

そこに隆とした大尉が加わってさあ大変、仲睦まじい夫婦に走る修復し難い亀裂は、何なのか?

神秘的神の技が、赤ん坊として生まれ、洗礼式の日に、村の牧師が驚愕して目を見開くその秘密とは?

結局、責任を感じた少女は死んでしまう…。頭のちょっと緩いナニーは何してたのか。村人に犯人扱いされるも、少女の神聖さの元に許されることになったのだ。アーメン。

ゲーテの言わんとしたことはー、魂の中にあるものは、そのまま具現化されることがある、その恐れがあり、みなさん気をつけるんだよ、ということかな。。ただ魂なんて見えないし人にも分からんだろうとか思って、油断しているのが、俗人凡人の常である。それを超えたところに、魂を据え上げた作家ゲーテ君さんでした。