ノーベル文学賞を受けているーこのアナトールフランスという美しい名前の如く、彼の描く子供達の日常や夢は、楽しく、そして厳しく、子供らの心を捉えている。
厳しくというのは、これから彼らが出会うであろう現実の中での忍耐や苦痛のことである。
マリという5歳未満の女の子がいて、子守と一緒に公園で遊んでいるーとても美しい紫陽花が目に止まり、それをやっとのことで折って手にしたマリ。
子守が飛んで来て、「あらまあ!こんなオイタしてはいけません。こんな事では、犬のトトにお耳を齧ってもらいますよ!」
この綺麗な紫陽花のお花を口に持って来て香りをかいだりしていた時、犬のトトが飛んで来て、マリの膝に上がり、くるくるした目で睨み付けました。
こんな話読んだら、まいっちゃいますね。実際紫陽花には毒があると言われています。めまい、嘔吐、神経毒、こわいですね。
アナトールは、有名な作家で、サリンジャーの本に名前が載っていたので読みました。
彼によると、夢心地で美しいと思い読んで行くと、ピシャリと、平手打ちされる嫌味な作家だそうです。チャンチャン。