スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

クラシックの巨匠  指揮者カール・ベーム  没後30年

体格(がたい)の良いおじさんである。頭蓋骨も大きいので、脳みそが詰まっていて、大学で法学を学んだが、いつの間にか音楽の道に。

音楽ががどうのこうのというよりも、この男のの指揮をしている姿がなんとも面白い!見応えがある。真面目な顔をして、にこりとも笑わずに、指揮棒を控えめに振っている。派手な指揮ではない。バーンスタインとかは、真似ができないだろう。最初から最後まで表情は微動だにせず、厳粛ささえ感じる表情と身振り、一体何考えているのやら。

サウナを浴びて、スッキリ綺麗になっったところで、服を整え、舞台に立ったごとくに見える。観客も、必死に見つめている。これは見せ物である。瞬きもしない。舐めるように、息を潜めて見守る客たち。

曲は、最初は、優しい流れのセレナーデのような交響曲29番で、多くのヴァイオリンが一斉に響く。モーツアルトの最後は不協和音でお馴染みのジュピターであった。音程の乱れは少しもなく、ジュピターは、空を駆け巡り、奏者らは、いかにもと言った面々が座って一人一人の顔も素敵な感じである。

果たしてジュピターは飛べたのか、指揮者はともかく、演奏家たちがしっかり者なので、ジュピターは飛べたようだ。指揮者はいなくても大丈夫な風に見える。ウィーンフィルとは、そういう家族のようなチームらしい。

 

 

時々ベームは痙攣のように、ぴょこんと足で飛ぶような仕草を見せる。何故だろう、興奮しているのか、

サビのところなので力が入ってしまったのか?

モーツアルトのオペラ、コジファントゥテや、ベートーベンについては彼の右に並ぶ者はいないとか。

ちょっと理解のできぬところのある 変なおじさんなところが良いのであろう。ウム。

ピーターと狼なんかもいいらしい。雰囲気そのままだしね。

 

彼の子供らは、何故か役者になっている。納得できる話である。