素晴らしい香りの香水が作りたい,ただそれだけの目的を持つ男が現れた。
ただそれだけの、統一されたお話なので,とても分かりやすい。
パリのドブ板の中に産み落とされた男児は、孤児院を経て,皮職人の親方に引き取られて働いていたのだが,ある日、美しい女を見て,匂いのことを考えた。
生まれつき、恐ろしく鼻の効く少年だった彼は,それ以後,香水屋に入り込み、自由自在に好きな香水を作って、センセイションを巻き起こす。だが、この汚い青年が、地下で香水を作っていることは,誰も知らなかった。
美しい女性ばかり、殺される事件が相次いで起こる。何人も殺される猟奇的事件である。
それは、もちろんあの青年が、娘達の香りを取って香水にしようとして、殺したのである。
警察が動いたが、犯人は捕まらない。
ある貴族のとても美しい娘が狙われていた。
父親は、大事をとって、娘を、遠い場所へと保護したが、匂いを嗅ぎつけた青年が追いかけてきて、犠牲となるのだった。犬並みの、鋭い嗅覚だ。
この俳優は、少し変わった俳優であった。ホロウ クラウンに出てた王様だ。
娘の香りを永久に取っておける香水を作った。素晴らしい出来であった。
それは何人も娘を殺し、最後には最も美しい娘の香りを閉じ込めた香水である。
だが、警察に捕まり、死刑の罰がくだる。
民衆の前に出されて、見守る中で、死刑が執行されるのだ。フランスの伝統かしら。
だが、彼が、例の香水をポケットから出して、ハンケチに振りかけると、、たちまち、民衆も裁判官も、ヘナヘナと倒れ込み法悦の笑みを浮かべるのだった。天使、エンジェル、人間じゃない、そんな言葉が、とびかう。
皆がおかしくなって、広場で服を脱ぎ捨て裸で愛し合うようになってしまう。
青年はは勝利したのである。何人も殺して得た香水であるから、それは、すごい威力だ。
娘の父親がが、死刑台に上がり、青年を殺そうとするが、それもできずに、へたりこんでしまう。
どこかで見た顔だと思ったら、ダスティ ホフマンであった。
香水という、誰でも欲しがるが、なかなかに高価なものである。