スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

あなた何様? 2018年 :著者 ナリ

この本を見たのは喫茶店だった。表紙が私の方を向いていて、「あなた何様?」と、書いてあった。

すごくぎょっとして、私は、ただのおばさんです、あやしい者ではありません、どうぞお許しください。それが、本であると気がつくまでに、数秒かかった。

ワテは、本屋には行かないし、情弱のババアなので、そんな本があるとは知らなんだね。

読んでいたお客は、すごくシュールな女であった。なるね、そんな事だろうて、心理学の情報を見ていたのね。いまをときめくナリ様が、何を言わんとしているか、チェック!というわけか。

 

早読みでざっと読んだが、印象に残ったのは、

ああ、困った困ったと頭を抱えているうちは、自分の本題の問題を解決しなくてもいいので、ズルズルと、その悩みにハマって悩みから抜け出せないのだ。

本当は、重要な悩みを解決するのが怖いのだ。というくだりであった。

問題をすり替えているのであると。

それが数年数十年と続くのが、引きこもりの心理であろうし、ワテも同じ事をずっと悩みつづけて

青春を失った部類の人間なので、後悔先に立たず、ということだ。

 

ただその問題は、恐ろしく大きく、手強く、肉厚であった。

一人の人間の知恵で、解決できる問題と出来ない問題があると思うのだ。

ワテには力も知恵も勇気もなかった。

だが今では、もう、終わってしまったことだ。

 

人をジャッジせずに、生きるのだ。これは呑気でいいね。でも隠遁者にはなれないよ。

お母さんを許すのだ。いつまでも子供のままでいるつもりかね。

そんな事をしていると、結局母親と同じ人間になってしまうのだ。ワテのことか!心を抉るようなお言葉。

生きている時間は少ないぞ、我慢したりしている暇はない。自分を大切にしてね。

 

現代のストレス時代に、忘れかけていた基本の基みたいなエッセイとなった。

きっと若い人に読んでもらうのが効き目があってよいだろう。

 

職場の悩み、家庭の悩み、お金の悩み、いろいろあって面白いことが書いてあったよ。

 

 

あなた何様?

あなた何様?