スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

イースター パレード 1948年 ジュディーガーランド主演

イースターパレードにしろ、スター誕生にしろ ジュディー主演の映画は、なにか、悲壮感がただよっている。特にスター誕生は 自分が、スターダムにのっかていくに連れて、旦那が酒浸りになり、夫は最後は、自ら命を消していくという、とても暗い行程である。ジュディーはこの映画を、自分のことのように感じていたのかもしれない。スターとなったその影で死んでいく夫の運命は、本当の自分の姿でもありぞっとしたことだろう。

あの天真爛漫で可愛らしいドロシーは、何処に消えてしまったのだろうかと、首を傾げてしまうほど、暗く重いストーリーで、可愛いドロシーには似合わないと思っていたのだが。本当はこの映画をテレビで観た時から、ジュディーの顔の表情が いつも緊迫ていて、楽しくないな、とはおもっていた。それに、ストーリーが暗いので、何か怖いくらい、ジュディーの身に起こっていることと重なっていた内容であった。偶然にしてもおかしいだろう。

調べてみると やはりジュディーは十代の時から薬物に汚染され47才の時に薬で命を落としていた。

表情が非常に緊迫して楽しい時でも目は笑っていない。つねに次の動作を探してそわそわと落ち着くことがない。完全に、仕事中毒とうつ病の疾患の中にいたのだろう。

13才ほどで芸能界にデビューして、世界のスターになったジュディーはそれこそオーヴァーザレインボーそのものとなった。だが、その大きすぎる栄光は、彼女に大きくのしかかってきたのだろう。

イースターパレードでもやはり同じく暗い瞳のままだ。緊迫した顔の表情から、演じたり踊ったりもやっとの事でこなしていたとおもわれる。全く余裕もなく 美しくも無く、言われた通りに紙人形のように動いているだけなのだ。一番いけないと思うのはスターという割には、女らしい美しさや身のこなしがゼロという情けないものだったということである。ストーリーもダンスもなにか、一時代前のものだが、1948という、大昔のようなときなので、まだ M J のスリラーのような踊りはないということは当たり前なのについ期待してしまう馬鹿な私。

彼女は忙し過ぎた。ライバルもいたことだろう。だが負けることは許されなかった。ゆっくりと何もせずに、静かに過ごし、自分を取り戻す時間を持つべきであったのに、その正反対の生活を強いられ続けた。家族もそう願っただろうし 、大きな出世頭に期待をしていたのだろう。

ジュディーはどんどん追い詰められていくのだ。自覚もなく、薬漬けの毎日。

いつから彼女がLGBTになっていたのかは知らないが、レインボーの旗印はLGBTの彼らのものであるそうな。

結婚も何度もしていてライザ ミネリは ジュディーの娘である。

ミネリの映画も、スッポコは興味がなくて観ていないが、やはり、ジュディの子供というので、世間が騒いでいるだけのことではなかったのかと思われるフシがあり、親子二代でとてもきのどくであろう。

おまけにミネリのミュージカルも何処が楽しいのかよくわからないすっぽこである。いやまだ観たこともなかったわ。

 

 

 

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の毎日