若い人気の俳優ばかり集めたと言う感じになる。
内容は、特に何もなく、面白いと言う人もいるが、面白いわけでもない。
沖田監督は小栗旬と役所で、キツツキと雨、を撮った監督だ。この映画は、意味もあり、かなり面白かったが、
コレは、どういうわけか、フワフワした砂糖菓子の様で、核がない。
二匹目のドジョウはいなかったらしい。
吉高も綺麗な絶頂なのか、お嬢様キャラを難なくこなし、難しい演技もなかったので、そのまんまといったところだ。いやそう見えるようにしたのか。
吉高をいびる様な演技を要求すべきであったのに。吉高を起用したのが、まず間違いの元だったかもよ。
クリスマスイブの雪の中の二人は、初々しく、見せ場かもしれんが、わては、このわざとらしい、上から見たアングルが、気にくわない。雪は本物っぽかったけどね。どこで集めてきたんだろう?
高良は、大学生の凡人で、女子を口説くのも、慣れていなくて、大汗をかく様なウブな青年だった。
長崎から東京の大学に出てきて、いろいろな人に出会い、(出会った人々もどこか変わり者ばかり)成長して行くのだが、天性の飾りのない性格に、皆がほっと安心するのである。「あいつに出会えてよかったよ」と、言われるなんて、幸せ者である。
しかし、卒業して、吉高とも別れて、べつべつのみちをゆく二人であった。
こんなに好き合っていたのに、別れた。
そんな中、ホームから落ちた人を助けるために、線路に入り、死んでしまう世之助。
人生とはあっけなく幕を閉じる。
こんな風に、この映画を、どの様に観るかは、それぞれの自由である。
勝手な時間の動きがあって、二回見ないと理解できず。
全体的に自由な広がりのある雲の様な映画で、盛り上がりを期待してはいけない映画。