スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

「組織における思考停止」  ハンナ  アーレント三つの逃亡

戦時下より、高潔で、教養の高い知識人らは、もうすでに、アーレントについて読んだり聞いたりしていたようだ。

新聞で読んだことだが、この度「ハンナアーレント  三つの逃亡」という本があるという。

彼女は危険視され、身の危険を感じて、アメリカへ逃げた。

ベンヤミンヤスパースシャガール、ヨナスなど多くの友人兼、相談者がいたのだが、まずハイデガーとの腐れ縁を切る必要があった。ハイデガーナチス寄りの大学教授で、知識人であった。知の巨人と崇められていた人物。

 

 

もうこうなったら、知識人など全く当てにはならない。何処でどう、ボタンのかけ違いが起こったのか。誰も述べることができない事実だ。なぜならベールの中だから。

やはり、一人ひとりが、感じる気持ちや、個人の生理的嫌悪感とかが、大切になってくる。かもしれない。ただ世間には、そういう内省的な心の持ち主ばかりではない。

 

アーレントの文章はなぜか、込み込みに絡み合った複雑な紋様のような文章であり、読むのに少し苦労する。

だが彼女の信念には強いものがあり、結局、誠実な感じを受ける。ここで嘘をついては、何にもならないからだ。

イスラエルアイヒマン裁判を通して、人間の愚鈍さを目の当たりに見た。人間の罪を大きく凌駕した罪だという認識を示した。

関係するおすすめの映画は「若き日のヒットラー」か。これはかなり如実に語られていると思う。

せやな〜。やめて〜。