久本が、会社の上役になって、部下の男たちを仕切っていた。彼女には、もう一つの別の顔があることは、誰も知らなかった。
それは「真夜中の女神」という役割であった。夜になると、あちこちの公園や、道端や、橋の上などに、自分のパンティーを脱ぎ捨て、温かいうちに、拾ってくださいと、動画で配信していたのだ。
このキモい動画に反応した男たちが、パンティーを探して走り回り、ゲットしたらすぐにメール、ラインで、共有されるのだった。
もう一人の危ない女の板野は、AKB48のころから、けだるげなドローンとした美人さんであるが、
夫と気が合わず、毎日夫の歯ブラシで、トイレを磨いたり、味噌汁に、フキンの水を絞ったりの動画を配信していて、主婦の皆から賛同を得ているのだった。
夫は、その事を、知ってしまい、板野は家を出る。
夜の公園で寝ていたら、パンツを脱ぎに来た久本と出会い、久本のマンションに、身を寄せることになった。
ある夜、久本がパンツを脱いでいたら、警察に捕まり、動画のことも、全てバレてしまった。
「夜の女神は、ババアだった!」と、ネットで炎上して、衝撃が走った。
それが、会社でも見られることになり、朝出勤した久本は、全社員が見た事を知って、会社から逃げ出す。
数年後、久本は下着の会社を起こし、大成功していた。
ホンマに世の中、おかしなことばかりですね。