ロバート・デニーロと、アン・ ハサウェイ(プラダを着た悪魔)の共演で、テンポよく進むコメディータッチストーリー。デニーロは、引退したサラリーマンであるが、新しい会社に研修で入る。
髪は白くなっていても、歳は重ねていても、決して重苦しい行動はしない。軽いスナックのような人物で、人に重くのし掛からないのが良い。ただ、こんな年寄りはいない。みんないろんな貧乏臭い癖がある。
知ったかぶりの経験談を押し付けてきたり、若いふりをしたりと、ジタバタするのが普通だ。
若くしてファッション流通の会社を作り上げた女社長である。美しいファッションモデルのような彼女は、歩く広告塔だ。
彼女は既婚子持ちであって仕事上の悩みも山盛りであった。数百人の社員を抱えて失敗は許されない。
そんなところに包容力のあるデニーロがやってきてぎこちないけれども女社長を支えていくと言う筋書きである。彼女の夫は仕事ばかりしている妻に嫌気がさしてついつい浮気をしてしまう。
それに気がついたアンはとにかくなんとかしようと躍起になるばかりで仕事上でも詰まってくるのだった。幼稚園のイベントでも娘との約束は果たせないままであった。
そんな彼女をそっと支えて明るい場所へと運んでくれる神のような男デニーロ。さすが、タクシーD、ゴッドファーザー。
最後は夫とも仲直りができ小さな娘も安心して暮らすようになった。
デニーロは新しい妻を迎え今日も元気に楽しく暮らす。
この年齢位になった男はひっそりと1人で暮らしているのが色っぽくて良いと思う。渋く素敵な老人と言うイメージは決して悪いものではない。ただデニールの場合そういうわけにはいかなかったと言うことか。これが普通なのか。
社長のアンはある失敗で落ち込み、この仕事を本気でやめようとしていたが、もう一度思い直して会社をしっかりと経営していくと言う決心をしたのだった。
全てうまく収まったのも、全てデニーロの根回しの凄腕というわけだ。