スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ルラリッチ  ドキュメンタリー映画 

ある厚かましい女が、洋服を売り出した。それは、一見、派手で、美しくキレイでよく売れた。それに乗じて、彼女は知り合いの主婦などに、この段ボールに入っている洋服を売るようにと、勧めた。

そして、次々と、仲間を増やしていった。一人のものが、また別の女性にこの仕事を勧めていく。

 

いわゆる、マルチ商法、ネズミコウと言われるものだった。

主婦らは家にいて、お客を家に招いて、ガレージや、リビングなどで服を売る

。ちょっとしたパーティーを開いて、楽しくおしゃべりをする。

次々とこの仕事をやりたいと望む女性たちが集まってきた。

家で仕事ができる、家事子育てと両立できるというのが魅力だった。ほぼ偽りの商売であったが。

 

実に多くのメンバーが、なん万人も、この商法に登録されていった。

 

洋服の様子は見たところポリエステル製の、ペランペランのもので、よく伸びて、発色の良いハッキリとしたプリント柄が目を引いた。とっつきやすい値段と、鮮やかさが魅力であった。

だが、この商法に入り込んだ人たちは家を失い、夫も失業、というより、夫の退職を勧められて収入が途絶えていたのだ。

女性も、会社を辞めて、この商売にお金を注ぎ込んだに違いない。

「会社を辞めろ、就職するな。」

 

そのような手段で、メンバーの社会的つながりを絶って行く。退職した夫も会社の同僚などにも相談できなくなるから、ルラルーには好都合。未婚の女性の場合は徹底的に結婚を阻止するだろう。助言をする他人と関係をもつことを禁じるだろう。

 

10000ドル以上(約100万円)かけて仕入れた服を、売っても、儲けは僅かであった。ただただ、仲間を集めるように命令されていく。儲かるのは上層部だけだ。ネズミコウの典型だと認識された。ピラミッドスキンと言うそうだ。

 

結局、lularoeルラルーの社長とその夫は、訴えられて裁判所に出向いた。

何という図太い感じの人間。そして彼らは決して悪かったとは言わない人種達なのだ。

女性社長はキレイで派手な感じ、一見健康そう。

夫の方は、恰幅のよい詐欺師の面構えである。解体された後も裏サイトでネズミコウは続いていると言う。

 

 

f:id:dekochanya:20211101081048p:image  鮮明な色のパターンが特徴である。