ある厚かましい女が、洋服を売り出した。それは、一見、派手で、美しくキレイでよく売れた。それに乗じて、彼女は知り合いの主婦などに、この段ボールに入っている洋服を売るようにと、勧めた。
そして、次々と、仲間を増やしていった。一人のものが、また別の女性にこの仕事を勧めていく。
いわゆる、マルチ商法、ネズミコウと言われるものだった。
主婦らは家にいて、お客を家に招いて、ガレージや、リビングなどで服を売る
。ちょっとしたパーティーを開いて、楽しくおしゃべりをする。
次々とこの仕事をやりたいと望む女性たちが集まってきた。
家で仕事ができる、家事子育てと両立できるというのが魅力だった。ほぼ偽りの商売であったが。
実に多くのメンバーが、なん万人も、この商法に登録されていった。
洋服の様子は見たところポリエステル製の、ペランペランのもので、よく伸びて、発色の良いハッキリとしたプリント柄が目を引いた。とっつきやすい値段と、鮮やかさが魅力であった。
だが、この商法に入り込んだ人たちは家を失い、夫も失業、というより、夫の退職を勧められて収入が途絶えていたのだ。
女性も、会社を辞めて、この商売にお金を注ぎ込んだに違いない。
「会社を辞めろ、就職するな。」
そのような手段で、メンバーの社会的つながりを絶って行く。退職した夫も会社の同僚などにも相談できなくなるから、ルラルーには好都合。未婚の女性の場合は徹底的に結婚を阻止するだろう。助言をする他人と関係をもつことを禁じるだろう。
10000ドル以上(約100万円)かけて仕入れた服を、売っても、儲けは僅かであった。ただただ、仲間を集めるように命令されていく。儲かるのは上層部だけだ。ネズミコウの典型だと認識された。ピラミッドスキンと言うそうだ。
結局、lularoeルラルーの社長とその夫は、訴えられて裁判所に出向いた。
何という図太い感じの人間。そして彼らは決して悪かったとは言わない人種達なのだ。
女性社長はキレイで派手な感じ、一見健康そう。
夫の方は、恰幅のよい詐欺師の面構えである。解体された後も裏サイトでネズミコウは続いていると言う。
鮮明な色のパターンが特徴である。