松雪は精神科の医師で、特に、少年院というのか、鑑別所に勤めている医師であった。
そこには殺人さえ犯してしまった少年などの更生を願って精神科の医師らもかかわっていた。
自分の弟を殺された松雪には、鬱病の母親がいた。息子を、つまり、松雪の弟は、この犯人によって殺されたのだ。母はそれ以来、廃人のように生きていた。
弟を殺したその犯人の少年(染谷翔太)を、導いて更生を成功させた松雪は、笑顔で少年を送り出した。複雑すぎる関係ー常識を超えた設定。
ところで、脳男は、無差別爆破の犯人のアジトで、見つかった男だ。感情の全くない男で、やっと名前だけが言えた。それも偽名であった。松雪は彼の心理調査を頼まれたのだ。
物凄く変わった人間、感情等はないが特異な能力を持ち、人間の能力を超えていた。脳の知識だけで動く彼は、脳男と呼ばれた。
調査をするうちに、彼の生い立ちが分かってきた。彼は小さい時から感情を持たずに育ち、大富豪の男に特別教育で育てられた、などなどである。
彼は爆破犯とはどういう関係があったのか。派手な爆破が複数起こり、
犯人は緑川(二階堂ふみ)というイカレタ女であった。警察にも捕まらず、逃げ延びていた。
緑川は、松雪を誘拐して縛り上げた。ついでに腹の上に爆弾ものせた。
脳男は松幸先生を救うためにやってきて、狂女の緑川と戦う。
そして先生を救い出した。緑川は撃たれて死亡、だが、脳男は行方知れずになった。
そんな折り、また子供が誘拐された。
だが、脳男が子供を救い出し、染谷は死ぬ。
脳男は、感情は表わさないが松雪先生のために動いたのだった。
「あなたは、ロボットじゃあないわ、私たちとおんなじ人間なのよ!」そう涙ながらに叫んだ先生の言葉が脳男をうごかしたのだった。
多分よくわからない説明に時間を費やしてしまった。
書いている自分にも、どう書けば良いのか、もどかしく思った映画だった。
爆発も犯人もどぎついし、脳男は強すぎるし、
どことなくメチャクチャで、だが単純なストーリーなので、ばかばかしいとおもいながらも、見てしまう。
いや、実は単純なことだ。
要するに、ロボットのような人間が愛の言葉で、目覚めたという、お話。 どう? 感動した?