映画のミッシングである。ドラマと同じくジャックレモン主演であった。
ニューヨークの裕福な実業家の家の息子チャーリーは、作家志望で、妻と二人でチリのどこかの都市で、暮らしていた。
サンジアゴとかであろうが、その都市で、政治暴動がおこり、町には厳戒態勢が敷かれていた。
外出禁止の中、この能天気の夫婦はフラフラと出て行く。
アメリカ人は、チリの暴動など、無関係というわけである。
しかもアメリカの富裕層の子息だ。チリ人のことなど、本当は理解してなかったのだろう。
ホテルで、アメリカの軍人に会って、その後、車に乗せられて、失踪してしまう。
突然いなくなったチャーリーをさがして動く父親と妻の若い女。
チャーリーは実業家の父と違ってヘロヘロした頼りない作家の卵であり、左翼的思想の持ち主であった。それ故に、アメリカの軍から、思想的厄介者のアメリカ人ということで、拉致された可能性が高い。
しかし、拉致して殺すとは、酷い話だ。彼は拉致された後、壁に塗り込められて埋められていた。
見つかった時は、壁の中。
だいたい何を好んで、チリなんかに行って暮らすんだい?
金持ちの、気まぐれかい?アメリカ人は優越感で一杯なんだね。
金髪で金持ちのアメリカ人が、チリの街をさまよう様は、めっちゃ浮いていて、腹立たしい限りである。チェッツ!それが画面にも表現されていて、監督の腹立たしさがわかってくるよ。
軽率に行動して、このような事件に巻き込まれたとしても、仕方ないと、私は思のだが。
父親は、一人息子を失って、失意のうちに、チリを去った。
その後、アメリカの軍を訴えたが、不起訴になり、事件は機密扱いとなり、お蔵入りしてしまった。
とかく、思想的な問題とかで、国とかが絡んでくると、国は弱い者を利用して罪を着せて、逃げるのだ。ゲートはガチガチに閉じられ、未解決になるのは必至だね。