アメリかの上流階級の子供らの学校、プレパラトリースクール、略してプレップスクールは、私立の名門があるそうで、そこは、上院議員の子息などが入学してくる浮世離れした特別な場所であった。
そんな学校へ、一般の庶民のボクちゃんのトビーが奨学金で入学してくる。
両親の喜びようは大きいものだった!ここが、子供が、間違った方向へ歩いて行く始発点だとも知らずに。
よくわからずウロウロする毎日で、友達もできず悩んでいた彼。
ある日、薬(ヤク)を持ってきたら仲間に入れてやるとプレピーたちが言った。上から目線である。
夢中になって薬を探しに、夜の街へ出るトビーであった。
こんなおかしげで、危ないことをしてまで、仲間になりたい。弱い人間が、強い者らの仲間になるには、自分を偽り、自分を削っていかなければならなかった。
それは、プレッピーの中の女王のような金髪の女の子のためでもあった。
めっちゃ綺麗で、クラクラするようなボディーの持ち主。綺麗だが、何か病的な青白い顔である。大きな目も何か死んだような不快さがある。金持ち女子の特徴であろう。
変なプレッピー男がくっついていていつもその金髪女とイチャついていた。
トビーは、身に合わないこんな場所から、さっさと逃げるべきであった。
トビーはゲットしたヤクを周囲の学生に売りはじめて、たちまち人気者になった。
他の学校にも売りさばき金をドンドンもうけた。
トビーは言われるままに、とうとう大金を持ってメキシコに行き。、本物の売人と取引をしてヤクを買い求めたのだった。それはコカインだった。
純粋なヤクは、とても高値で取引され、危ない仕事であったのだが、トビーは、女に、約束したヤクを持って行ってやりたかったのだ。
本当は金持ちの男や、女に騙されるているのだった。
すべてのものに満たされた彼らには、もはや幻覚を見て日々を過ごすしか残されていないのだろう。
とうとう税関で、捕まり、警察に引き渡される、そんなことはわかっていたのだが。
コカイン中毒だったトビーや、その仲間たちは、学校に、ゴロゴロいて、警察に追求されたが、停学ぐらいで済んだのだった。
トビーの家族はバラバラに壊れてしまった。トビーは監獄の中だ。