とてもスマートなかっこいい女スパイが、東ドイツへ、スパイとして潜り込む。
予想した通りのヴィジュアル映画である。
まだベルリンの壁が存在していた頃で、ドイツは、ソ連、アメリカ、イギリス、フランスなどからあらゆる干渉を受けていたようだ。その辺りの事情はよくわからないのだが。
スパイといっても、あまりにクールで、美しい女なので、どこを歩いても超目立って半端ないのです。
こんなに目立って、スパイとして大丈夫なのかなあ、と、皆さんも心配になるでしょう。
着てる洋服は、なんか凄いし、カッコいいブーツなんかシャキッと履いて、街へお出かけする。もち仕事のためだが、モデルが、自分を見せびらかせて歩いているとしか見えない。
美しい脚だなあ。
味方のスパイのリストが敵に盗まれて、それを追いかける主人公(シャーリーズ セロン)に降りかかるさまざまな災難と暴力と深い疑惑。誰を信じて良いのか分からない状態で、彼女は進んでいく。
大きな男達とのヴァイオレンス攻防戦でも、彼女はガンガンやっつけていく。空手、柔道、ボクシング、
ナイフ、銃、を使い、殴られながら進むのでもう血だらけである。
これも、監督の趣味だから、仕方ないのかも。
同情しながらも、なんか不思議な感じだ。
とうとうスパイのリストを奪還し、国(イギリス)へ帰る。
そこでも裏切られる、(最初から裏切られていたのだが)、彼女は黙って、飛行機に乗り、何処かへきえてゆく。
その頃には既に、ベルリンの壁は、破壊され、ドイツは統一へと向かっていた。
彼女の働きは、何だったのか、と肩を落とすが、でもまあ、これだけファッションを身にまとい、
風を切って歩いたんだからいいんじゃないの?可愛い後輩女スパイとの情事も盛ってあり、
ミュージックが今風で、良かったですね。
モード雑誌を見る気分で気軽に見るようなムービー。