リーアム ニーソン主演の映画、コッポラ監督も製作にかかわったらしい。こういう性的な映画にコッポラは必要な人だからだ。
ニーソンの清潔そうな演技で、キンゼイ博士を変にいやらしくなく見ることができた。
キンゼイ博士(dr.Kinsey)は
あくまでも、科学的調査であると言って 何十万の老若男女に面接をして細かく調査をした。
色々な悩みも個々にあり、興味深い記録が取れた。
同性愛も人間の性の一環として受け入れてきた。
もともと昆虫学者、つまり生物学者であったのだが、研究が高じて性的な問題にゆきついたのだろう。
キンゼイ博士は、父親と上手くいかず、早くに家を出てしまい、一人で、今日の地位を築いて行ったのだ。そういう気の毒な生い立ちが、博士を擁護する役目をしている。
ただあまりに、時代にそぐわず過激すぎるために、ポルノであると言われたり、思わぬ風評被害にあい、ロックフェラー財団からの寄付も打ち切られた。
ずっと迫害にあいながら、博士は本を出した。大学で、真面目な講義もしていった。講義は大人気であった。本もよく売れた。
誰であっても、性的なことには興味がわくものだ。
最後に、性と愛は別のものか、と、研究スタッフに問われる博士。
「愛について、今まで何も、研究されていなかった。」と、述べたのだった。
まったくそのとおりである。
旦那に泣かされている妻も多いだろうし、妻にうんざりしている旦那も多いんだろうが、それが文献として、化学的にでも、何的にでもあれ、研究として、とりあげられたことは、なかったように思う。
博士はある女性と結婚し、三人の子供に恵まれた。
妻役の女優が、いけすかない女であった。賞をもらっった意味がわからない。