スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ペレアスとメリザンド   メーテルリンク作   戯曲    亜麻色の髪の乙女

これはオペラとなった戯曲である。二人の王子が、身元の知れないメリザンドという姫を取り合うというひげきであり、珍しいことに、

ドビュッシー作曲のオペラとなった。代表曲は「亜麻色の髪の乙女」であり、結構知られたピアノ曲で伸びやかであどけない夢にも似た曲調である。月の光、アラベスク、と続く亜麻色は、私の内でたびたび混同され、ついには亜麻色がメーテルリンクの戯曲であると分かり、そうだったのかと、喜んだわたし。

メーテルというのは銀河鉄道999にも出てくるようだ。美しい長い髪を持つメリザンドは城の髪を窓から垂らして、ペレアスに愛撫させる。

美しい女性を巡って争う兄と弟であるが、弟のペアレス王子はおとなしい性質で、この第二王子も、メリザンドにぞっこんになり、二人はこっそり相引きを重ねる。怒った兄王のゴローは2人を制裁の為剣で刺すのだった。

この悲しい出来事で、兄弟とメリザンドと三人の人間が亡くなる。残るは重病で瀕死の王と、その父の前王と妻たちであった。

愛するが故に死んでいったこの悲劇は、何を語りかけているのか。作者は、前王の語る「運命の裏側」という言葉をもちいている。