スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ハンナ アーレント  人間の条件

数個の項目に分かれているが、人間のことだから繋がっている。どこを拾い読みしても、「うーん」 と感心して、購入したのだが、

自分の手元にあると、結構、重量感があり、通読はちょっと無理。

  私のお勧めは、過去ギリシャのポリスについてだった。世界史で習ったポリスというもの、なんだか実態が掴めなかった。一体あれは何事というものだった。アーレントは言った。

つまりは、ポリスは、人民の生きた劇場であったーそこでは独特の思想が支持されていかに奇異なものでもゆるされる場所であった。自由闊達に弁論し意見を述べ、

そこで人間たちは高らかに人間讃歌を歌うのだった。今の国会のような人間性を押し殺したものではない。

立派な人々は、殿堂入りも果たすとある。スタチューとかがたつらしい。それは、永遠性という最も崇高で偉大なものを意味していたと。

だがポリスもいずれは崩壊に至る。

労働と仕事の違いに現代は意味的な差異はないと思いがちだが、奴隷を使っていた過去の時代では二つは明らかに違い意味があった。 労働の語源を辿ると明らかに違った語源の言葉が二つ存在している。

コレが、労働には二つの意味があったという何よりの証拠である。奴隷がやるような仕事と、芸術家や主人がやる高度な仕事とでもいうのか。

 

また、キリストのことも書いてあったがどの章であったかハッキリせず、確か前半あたりのように覚えているが、もくじでさがしてもう一度読みたい。興味深い文であったから。

キリストの思想は、ついてゆけないほどマイナーなものであった為に、云々、というような…。

其れではこれで。