The bad seedは2018年版もできていて、主役の少女パティ・マコーマックが62年の年を経て特別出演している。
この映画それにしても古いですね。ちょっとショックですよ。
何がショックっと言うのかは、まあ、色々ですな。でも皆さんが名優で、演技に無理がなく、現代のようである。
サイコパス役の少女の演技は衝撃的であった。完璧な金髪のおさげをぶら下げた完璧な少女は、皆に好かれていたが、本当の正体は
世にも恐ろしいサイコパス性格だった。欲しいものがあれば、平気で殺して奪ってゆく。それを証拠も残さずけどられずに上手く振る舞い周囲の大人を騙して生きていた、生き続けてきたとでもいうべきか。
だが、哀れな母の目だけは誤魔化せなかった。彼女は真実を知って、とうとう無理心中をしたが、少女だけは助かってしまい、何食わぬ顔で次の獲物を探すのだった。
まあ、古い映画であったが、最後の終わり方に違和感を感じる人が多いだろう。池に落ちたメダルを拾い上げる少女は、ついに、天罰が当たり、雷が落ちて死んでしまう。人間の手で、断罪するには少女は幼過ぎ、また美し過ぎたのだろうか?
サイコパスの怖さが、じわじわと滲み出るような映画だったと思う。
ただ、サイコパスの出現で不吉な予感を感じるものがあり、サイコホラーの代表作品として大きな影響があった映画なのではないだろうか。
原作はウィリアムマーチで、ブロードウェの舞台にもなり絶賛を博した。