スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

1893年  サロメ  オスカー ・ワイルド  森鴎外翻訳

予言者ヨハナアン(聖ヨハネ)の首が欲しいと言うサロメに、タジタジとするヘロデス王(王イエスが生まれると言うお告げを聞いて、2歳以下の子供を殺せと命じる。)であった。王は自分の弟を殺し、その奥さんを妻にして、その娘のサロメも引き取ったが。サロメは、井戸の中に捕らえられている予言者ヨハナアンに、心惹かれ、彼の気を惹こうとしたがなびかなかったので、その高慢ちきな欲望に満ちた心はヨハナアンの首を欲しいと思うのだった。王の饗宴が開かれた月も不吉な色形の夜であった。皆が怯える中、

予言者の首を持って踊るサロメは、もはやこの世のものではないように見えた。王はサロメの処刑を命ずるのだった。

イギリス随一の耽美主義、退廃的なオスカーワイルドの作品の劇を、森鴎外が訳している。ただ訳は好き好きだ。良いのか悪いのか、この物語が特殊なために訳が負けている。

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