アルルとは、フランス南の暖かい美しい地方である。プロバンス地方内にある。
ゴッホもそこで芸術村を開いて暮らしたのだ。夜のカフェテラス、はね橋とかいろいろある。しつこく跳ね橋を描くゴッホ。
ところで、ドーテという仏の作家だが、わたしゃ読んだことがほとんどない。風車小屋物語?なんじゃいそんな悠長なこと言ってんじゃないよ、と言う気が中学の時からずっとしていたのだ。
ま、アルルの女は短編じゃよ。分かりやすく、短いのがよい。
コレはとても短いが、美しい農村の景色が見えるように描かれるとてもうまい手法である。
その後起こる、とても恐ろしい出来事!との対比がすごい。
とても単純で、分かりやすい文章の物語の中に人生の悲劇や、人生の生き方とはと思考する、あらゆるものが表現されているように思う。
とても短くてビックリだよ。
ドーテが大好きになってしまった。といっても両手で拍手というわけではないが。
まずしい家の出身のドーテは花のパリで、苦労して成功をつかむ。彼の幸運は続く。その風貌もなるほどと言ったシャレもの。
ビゼーの作曲にもなった「アルルの女」は有名だ。この曲だったのかあ!アルルの…って。
この物語は、マジな悲劇である。人間の孤独な心。 母にもどうすることのできなかった息子の心。
この断絶度はたまらない。
おお、神様、ふたりをた助けて!
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新・ちくま文学の森16 より読む。
アルフォンス・ドーテ アルフォンスかあ、どっかで見た人っぽい。