皆さん、わかりにくい名前ばっかだよ。調べるのに、数分かかったよ。特に林遣都は、ケントだった。
時間かかったよ。何コレ。ノンか、のん、かも不明のままで。結局、「のん」だけど。どんだけ〜。のんだけー。
OLののんこと、黒田光子は、すでに31歳になっていた。男と付き合うことも半分諦め、お一人様を精一杯楽しくしようと努力して暮らしている。健気な女1人、コレは、なかなかに由々しきことですよ。この努力は涙ものですから。
少しの変化でバランスを崩すのを、なんとか歩んばって生きている!
1人の日曜日は辛い。脳内のもう1人の自分Aと言うガイドを作り出して、相談相手になってもらっていた。って自分だけどね、結局。
会社では、まあまあ普通に過ごす。やはり独身の社員に、温泉旅行の券をプレゼントされ、どっかの温泉に行ってみた。そこでお笑い芸人のショーがあり、ピンの女性芸人が、男客らに囲まれてチチャホヤされていた。それを見たミツコは頭が、突然ガーンとして、抱きつかれたりしてモテている女に大嫉妬したのか!突然に過去の嫌な思い出が、忘れたはずの思い出が鮮明に蘇ってくる。
結局温泉旅行は失敗、絶望で終わる。フェ、フェフェフェ。
同い年の友人(橋本 愛)は、すでにイタリアで結婚生活、and、妊婦さんになっていた。
そんなイタリアを訪ねるミツコは、虚しさの塊のようだった。グラッツェ。
自分がどんなに優秀ぶって頑張ってみても、男にモテないし、言いよってくる男もいない現実が頑として行手を塞いでいるのだった。
この世のルールは、男ににモテて、結婚をゲットすることが、本物のルールであったのだ。
Oh my god! 知らなかった!馬鹿すぎて気づかなかった!本物のクソ「ルール」があったなんてね!
そんでもたった1人だけ、光子を好きだと言う男がいた。年下の真面目なぼくちゃん(林遣都)だ。
2人は、思い切って沖縄へと行く。そこで、お互い告白して、恋人同士になる手はずである。
心臓が飛び出るほど,息ができないような行き詰まるミツコであった。
これは現実なのだろうか。現実の中の夢だろうか。脳内のガイドは、もう消えてしまった。
コレからミツコは、どこにでもいるただの普通の女になるのだった。ああ、くたびれた。そして怖かった。
誰しも女性としての恐怖感、(もし結婚できなかったら)がある。出方次第では、男にに逃げられてしまう。
女性にとってっ結婚とは、かぐや姫となって、月に行くようなものである。昨日と今日ではまったく立場がちがっているのだ。古い例えであるが。
綿矢りさは、この原作者だが、このような怖くて、人間の心をえぐるような作品を書かいていた。
ここまで書けないと、芥川賞は取れないということだ。
私も行き遅れた1人だったが、今思っても、いったいどうやって結婚できたのか、自分のような出来損ないがよく結婚できたものだと、初めて自分で気がついた次第であった。
綿矢さん凄い作家。