絶望感がすごい映画だよ、と言って弟が借りていた映画。
地球に天変地異が続き、人間の住めない世界になっていた。食料、石油、電気、何もない。
木も枯れて砂漠化し、灰色の土の上をひたすらあるく、「the road 」だ。本当は道など無いのだけどね。ただあてどもなく歩くのみ。
本当は食料を探しているのだ。あちこちで人食いが、始まっていた。子供は特に狙われた。
数年前に生まれた、7歳ぐらいの男の子とその父親は、生きるために歩いて行く。パパは、双眼鏡と、ライターと銃を持っていた。あと毛布と。ライターのオイルなくなっちゃったら、困るのにと心配になる。
強盗ばかりなので、寝ていても油断できない。しかしこの子を守ると妻に約束した数年前。妻は生きることに疲れ家をふらふらと出て言った。飢饉になると、誰かが犠牲になる。昔のことを時々思い出すパパであった。綺麗な妻と出会った頃、幸せだった結婚生活であった。
妻はどこかで死んだのだ。自分にはこの子しかいない。そう思って耐えるのだった。
男の子の演技は、全く自然で演技とも思えない。それはすばらしいのだが、ほぼ、ストーリーというものがなくただ淡々と灰色の景色に付き合わされるので、疲れました。なんども見直して、見落としがないかをチェックしたのですが、結局なにもなかったです。一面灰色で、場面場面が区別もなく続くのだ。
次の日は体調が狂いぼーっとしていたワテです。
ある日、父は子供に言います。「我々は、火を運ぶ人間だから。」と。その意味は、このような世界でも人間として心の中にともしびを持っている善き人間だという意味だった。
子供はその言葉を、心の奥深くに入れたようだ。
パパは、食料などの入った荷車を引いて歩く中、足に矢をうけて倒れてしまう。誰が打ったのかはわからないが、狙われていた。
それが元でパパは浜辺にきたあたりで、力つき死んでしまう。
子供が一人で泣いていると、突然、一組の家族が現れる。唐突すぎてそんなバカなと言った展開。
イケメンのガイピアース登場でーす。はい、モーテンセンに負けず劣らずハンサムです。ステージから降りて帰りのミュージシャンのような男でした。
男の子が聞いたのは「おじさんは火を運んでる?」という極め付けの言葉でした。彼には家族もいました。子供と綺麗な金髪の奥さんも、犬までも。どうも人食いでは無いらしい。男の子はこのファミリーの一員になったのでした。メデタシ。