生まれつき天才で超能力を持つ斉木は、今高校生であった。何でもできるが、平凡な高校生を装っている。だが、そうであっても、ピンクの髪のイケメンなので、高校のマドンナである美女にモテモテである。その高校一の美女は橋本環奈である。常に斉木にくっついて来て、好きだと言わせようと躍起になっているのだ。嫌みな女だわね。でも超能力なので、女の心の中も聞こえてしまう斉木であった。だから環奈は無駄に騒いでいるだけで実りはしないのだ。この人、私にメロメロなのね。早く、そう告れよ。などとみんな聞こえてくる。
文化祭の日は、彼はワープして温泉につかるのが恒例だった。学校の管理もこの日ばかりは、ズサンであったから。
くっついて来る環奈に追い詰められて、とうとう頭の制御ピンを抜かれた彼は、超能力が最大になり、地球規模、宇宙規模であらゆることがカオスとなってしまった。
全員の記憶を落として、今日あらたに、新しい日になるように細工した斉木だった。
次の日はもう一度文化祭が始まり元に戻っていた。
そして平凡な1日が、正しく動いてゆくのだった。
賀来賢人など、今をときめく俳優も出ていて、軽いコメディータッチの学園ものだった。