Black Hollow Cage: こんな題名の変わった映画はどうですか?
とてもファッショナブルでクールな作りには感心しました。スペインの映画だそうですが、やはりどこかエキゾチックですね。つまりスペインでは、こんな素敵なデザインナーがいて、こんな家でもチョチョイのチョイと朝飯前に創れるという自慢なのかしら。アリスの服も想像を絶するシンプルなデザインで度肝を抜く。
これきっと高い服でしょうね。フンフン。でも意地悪いデザインだわね。背中のさりげないタックを見た時、その悪趣味に、なんかが転けた。やっぱ重要なのは、人間性ですかね。
素敵なお屋敷に住むアリスと父親と、なぜか白い犬。とにかく家がすごいんだ。モダンなんだな。
どうやってお金を稼いだのかな?でも、やっぱスーパーに行って買い物しているのかな?
そんな素朴な疑問さえ浮かんでくる。アリスの右手はハイテク義手になっている。なぜなのかな?
ある日、森で、倒れている二人の姉弟を、助けて拾って来る。家で休ませているのだけど不思議な子供たちであった。弟の方を殺すアリス。
姉に刺されたアリス。姉は、痩せこけた美人の少女。何かゾックとする病的な女。
黒い箱は、森の小道の上に、現われる。それは、魔法の箱であった。開いたり、閉じたりして、中に入るとタイムマシーン化する箱だった。
近隣から離れたこの家で、誰か怪しい男が侵入してきて、何度か殺人が繰り返される。
アリスもその男を殺す。
美しいアリス、素敵なファッション、全てが冷たい感触の夢のような映画であった。