小日向 文夫、 深津りえ 、葵わかな 泉澤祐希、などで演ずる、ファミリーは、東京のマンションに住んでいる。どこにでもある、4人家族。
母親はチグハグの家族を必死にまとめる役である。
深津は、家庭を顧みない主人の文夫に、失望して諦めていたのだった。
どこにでもある現代の家族模様を表現して、よく、世相を写せている。
ある朝から急に電気が消えて、携帯も、トイレの水も、飲み水もないため、人々は水を求めだす。
デジタルの時計や携帯なども、全く動かない。
スパーで、レジも電卓も使えなくて、ソロバンをはじくレジの係には苦笑するしかなかった。
レジの皆がそろばんをできるわけではないだろうに、全員がソロバンとは不思議である。
自転車で移動する4人は、野宿しながら、走って行く。 どこへ?
途中で、藤原紀香率いる家族が出てくるが、息子役に志尊淳などである。
このファミリーは、まったくこの状況にパニクっていなくて、優雅に生活している。
この人たちあとで、死ぬんじゃないの?と思えた。
電気も、食料もある妻の実家の鹿児島を目指した。 そこには妻の父親である漁師のじっちゃんが、1人で住んでいた。
そこしか頼る場所はない。
大阪に行けば、電気もあるらしい、という噂を信じて大阪に辿り着いたが、、通天閣付近では、ゴミだらけで、人気もなく荒れ果てているのだった。
食料、水にも困り、トイレにも困る大変なサバイバルになった。
こんなになったら、
監督は、結構大きなロケを駆使し、高速道路を歩く人の群れ、都会の街の荒れた様子など、
うまく作っていて、すごいなと思った。
高校生の娘がが、ちょっとした汚れにも、キャアキャアいうのに、まじ腹が立った。
大学生の兄は、とうに、携帯を捨てていた。
豚を飼うの農家のおじさんは、一人暮らしで、寂しかったので、ここにとどまって欲しいと
頼んできたのだが、ゴメンねと、、鹿児島へと急ぐ家族であった。
少し大きな河で、父が溺れて、行方不明になってしまう。自転車と共に、水の中に沈む父。
三人になった家族は野犬に襲われ、母が足を骨折してしまう。
ところが急に、「蒸気機関車」が走ってきて、拾い上げてくれる。
何でもかんでも、強引に、過去の遺物を持って来るやり方に、こちらは、唖然とするばかりである。
この懐古主義、大丈夫かあと、声を上げそうになる。
お父さんも無事だったことを確認して、一緒に汽車に乗る。
後は、鹿児島につくだけだった。
じっちゃんに会って、ハッピー!
メチャクチャでつじつまが合わないが、昭和生まれの私たちには、納得の場面が多く、笑える。
まじこんなになったら田舎の百姓たちの勝ちだな、ほんと!