スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

サバイバルファミリー 2016年 矢口史靖監督

小日向 文夫、  深津りえ  、葵わかな    泉澤祐希、などで演ずる、ファミリーは、東京のマンションに住んでいる。どこにでもある、4人家族。

 

 母親はチグハグの家族を必死にまとめる役である。

深津は、家庭を顧みない主人の文夫に、失望して諦めていたのだった。

どこにでもある現代の家族模様を表現して、よく、世相を写せている。

 

ある朝から急に電気が消えて、携帯も、トイレの水も、飲み水もないため、人々は水を求めだす。

デジタルの時計や携帯なども、全く動かない。

 

スパーで、レジも電卓も使えなくて、ソロバンをはじくレジの係には苦笑するしかなかった。

レジの皆がそろばんをできるわけではないだろうに、全員がソロバンとは不思議である。

 

自転車で移動する4人は、野宿しながら、走って行く。   どこへ?

 

途中で、藤原紀香率いる家族が出てくるが、息子役に志尊淳などである。

このファミリーは、まったくこの状況にパニクっていなくて、優雅に生活している。

この人たちあとで、死ぬんじゃないの?と思えた。

 

電気も、食料もある妻の実家の鹿児島を目指した。  そこには妻の父親である漁師のじっちゃんが、1人で住んでいた。

そこしか頼る場所はない。

 

大阪に行けば、電気もあるらしい、という噂を信じて大阪に辿り着いたが、、通天閣付近では、ゴミだらけで、人気もなく荒れ果てているのだった。

 

食料、水にも困り、トイレにも困る大変なサバイバルになった。

こんなになったら、

 

監督は、結構大きなロケを駆使し、高速道路を歩く人の群れ、都会の街の荒れた様子など、

うまく作っていて、すごいなと思った。

 

高校生の娘がが、ちょっとした汚れにも、キャアキャアいうのに、まじ腹が立った。

大学生の兄は、とうに、携帯を捨てていた。

 

豚を飼うの農家のおじさんは、一人暮らしで、寂しかったので、ここにとどまって欲しいと

頼んできたのだが、ゴメンねと、、鹿児島へと急ぐ家族であった。

 

少し大きな河で、父が溺れて、行方不明になってしまう。自転車と共に、水の中に沈む父。

三人になった家族は野犬に襲われ、母が足を骨折してしまう。

 

ところが急に、「蒸気機関車」が走ってきて、拾い上げてくれる。

 

何でもかんでも、強引に、過去の遺物を持って来るやり方に、こちらは、唖然とするばかりである。  

この懐古主義、大丈夫かあと、声を上げそうになる。

 

お父さんも無事だったことを確認して、一緒に汽車に乗る。

 

後は、鹿児島につくだけだった。

 

じっちゃんに会って、ハッピー!

 

メチャクチャでつじつまが合わないが、昭和生まれの私たちには、納得の場面が多く、笑える。

 

まじこんなになったら田舎の百姓たちの勝ちだな、ほんと!

 

 

サバイバルファミリー