これはなぜか香りの消えた緑茶のようだ。何もかもまずまず、ピアノもまずまず。俳優もツヤがなくなぜか色の消えた鶯のようなさみしさ。
というより、どういう筋立てだったか見ていなかった。
規律正しい修道女が若い時過ちを犯して子供を堕ろしてしまった。その轍を今の若い修道女の卵たちに踏ませたくないのだ。だから男女交際など、鬼のように怒ってしまう。
資金繰りの厳しい中、この修道院学校を閉鎖との知らせが来て、何とか音楽で繋ぎとめようとする修道女の先生たち。
この学校では音楽の才能が花咲く特性があり、先生も生徒も揃っていたのだ。
廃校を計画したお偉いさんたちは、コンクールで優勝した修道院の生徒の天地にうまい演奏を聴いて、
廃校を思いとどまったのかも、というところで終わりましたので、悪しからず。