スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

鬼婆 1964年 新藤兼人 監督

話の筋は簡単で、戦国時代に生きる?女が二人、草むらの中のいおりに住む。死んだ武士の持ち物を奪って売り、金銭にするのが仕事である。時には、実際に落ち武者を殺して奪うのである。

最低の生きるためだけの生活で、ボロボロになっている。

この二人は姑と嫁の関係である。息子や旦那が死んだので一緒に生きているだけだ。

武士を殺すには一人ではできないからだ。それだけの理由であった。

この若い嫁に浮浪者の男ができて、毎晩会っていた。

男に嫁を奪われては年取った姑は食えなくなって死んでしまう。

姑はそれを許さず、戦利品の鬼の面をつけて脅かしていたのだった。

全て食べるため、生きて行くためであった。

そんな単純な理由であったのだが、

鬼の面は、姑の顔に食いついて、もう取れなくなっていた。

嫁に頼んで鬼の面を取ってもらうのだが、ゴンゴンガンガン 力一杯面を叩き、とうとう叩き割った。般若面を顔から取っって見ると顔の皮はハゲて

姑の顔は、血だらけのふためとみられぬものになっていた。

そういう怪奇な話であった。

 

何がすごいのかって、多分、草深さが半端なく、長い茅(カヤ)のようなものが海のように生えていて何処にこんな草の原があったのかと不思議である。

この草たちが主役かな。

ノルウェーの森でもやはりこのような草深い場所で撮影があった。