デーブ スペクターはじめ画家や詩人、料理人などに面会して、お話を伺ったらしい。勿論彼らの食についての考えというかそんな個人的なことを取材したのだった。
中には103歳の画家篠田桃紅(トウコウ)も出ている。
おまけにギャル曽根まで。
デーブはとにかく早い、うまい、味がしっかりと言うのが好きだそうだ。トロトロとスローな時間を過ごすコースものは苦手。なぜって
彼は新聞をまいにち20種類も読んでいるからだ。それが彼の底力にもなっているのだろう。
仕事の足手まといになることは極力さけて通る。勤勉な男と見た。
篠田桃紅は、100歳を超えていて食事でも規則正しくとか言って縛られることを極端に嫌っている。
彼女は直感で適当にやっているのだ。それが身に合っているのはさすがである。
私だったら、お金があれば美味しいお弁当を頼みたい。年取ってからの家事は重荷である。
彼女の絵はまたちょっと変わっていて抽象に近いものだ。何か突き抜けた意思が感じられる。
また、土井善晴の、土との関わり合いからできた料理というのが納得のいく意見であった。
週刊誌を読むように読んだ作品である。インタビューといってもいいだろう。
特別なことは書いてなかったと思う。
ただこのインタビューの半分は、嘘でできているのであろう。こに上がった人たちは有名人で、芸能界慣れしており、つまりは嘘を作るプロたちである。彼らが真っ向勝負をするのは重い病気になったときぐらいだ。
本気にしてはいけない。これらの記事が全部ではないがチャンチャラおかしいのオンパレードであることを、スッポコは知っている。ちょっと許せない気もするが、常に嘘をつき続けている人は、自分が嘘をついていることさえも分からなくなってしまっている。写真など乗せて、さも本当らしくみせてはいるが。
この本の作者は、まだ深いことは知らずに出版にこぎつけたのである。
週刊誌のコラムに乗せるような記事をなぜ厚ぼったい本にできたのかは、知るヨシもない。
まあ、商売なんでしょうね。