スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

蛇にピアス 映画2008年

変わった題名で、すごく若い「金原ひとみ」が芥川賞をとり、話題になった作品ですね。

読もう読もうと思いながら、いつも読めない読まない芥川賞の作品である。まあ、くだらん作品もあることは確かだが。しかしこの作品は読んで良かったと思っている。都会の若者の生き様などがすこし分かったような気になるから。若い世代は病んでいる。それは誰でも知っていることだが。
この映画を見るのは辛い。それで本の方を先に読んだ。映画もちょっとだけ見た。吉高が裸の体を見せるのも、なぜか辛く直視でき無い。あれは福山のガリレオに出ていた時から悲しいくらい天然なところがあり、かわいそうだった。あれはなんだったのだろう。そんな子が脱いだって酷いばかりだ。蜷川監督もちょっと引いたかもしんねえ。じっさいに彼女はヌードが全然似合わん女だ。突然脱ぐからこうなるのだ。
舌にピアスを入れる話だ。背中に龍の刺青を入れてもらう話だ。それがどうした訳か、本人にはとても意味があるというのだから驚きである。「それがどうした!」とこっちが叫びたい。身体中にピアスを入れた若者がでてくるそうだ。女と同棲してるアマ(雨宮)という男。刺青師のシバ。ある日アマが居なくなり、シバさんと探すのだが、遺体になってなって発見される。吉高は優しいアマを失い絶望するほど悲しむが、結局シバとできてしまい、どうでもよくなるのだった。普段からルイ(吉高)は、酒ばかり飲んでいて中毒に近くなっている。ほとんどご飯も食べていなかった。若いからそんな風でも生きていられるのだ。老人ならあっけなく死んでいるだろう。作者の金原もこんな風な生活をしているのではときゅうに心配になった。まさかね。でも酒の話多いしな。若い小説家って、きっと体によくないことを率先してやってるんではないかと考えちゃうんだな。
アマが殺されたのは、その犯人はシバだっていうのに、平気でなかった事にして一緒に暮らすんだ。もう許されないことですね。こわすぎるしさ。登場人物は三人だけだし一見スッキリと見えるが、
こんな話ってアリですか。l
彼らの暮らしは危険で救いようのない黒いドブのように見えますが、こんなものなんでしょうか。若さの現実に迫っていてこわすぎる。多分こんなものが、ある意味若さと言える。そしてこれが若気の至りの悲劇だとおもう。これはなかなかつらいですぞ。大人にになれないのなら…。つらく、悲しい。
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