スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

愛と救いの観音経 2006年 瀬戸内寂聴

なんのご縁やら、寂聴が、観音様(観世音菩薩)を敬っていたことは知っていた。彼女はすごく信じていた。

この人の本ならうまいこと解説してあるだろう、と思い、即購入してしまった。

いろいろな悩みを仲裁し、良い知恵を授けてくださるだろうと、私も半分信じた。信じるほか、解決のできない問題もあるし。弱い心の人間は、視野も狭くて一本道しか見えていないだろう。私もそういったタイプだ。だから問題が中々うまく解決できないのだ。こういうバカには観音のフレキシブルな不思議な知恵と力が必要だ。

そう思ったスッポコはこの観音様を真に受けてお祈りした。お経を唱えた。

いやー激変しましたよ!これはびっくり、あっという間に、不思議な解決法で、解決しました。

いやー、驚いたね!

 

延命十句観音経というものがあり、これは大層短いお経であるため、唱えやすいと言われてい流が、このお経には深い意味があって、それを簡潔にいっているだけのことであり、難しい。寂聴はこの延命には触れずに

妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈 (ふもんぼんげ)を中心に解説をしている。たとえ大火や水難に遭っても、観音様の力で助けてくださる。その他いろいろな第特典が並ぶ。

まあ、こんなことが本当に起こるのであれば、お経を唱えてみても損はあるまい、とすっぽこは思った。

 

また古典の今昔物語の第16巻には、観音様の不思議な霊験記が、多数のっているとしている。

面白いおとぎ話のようでスイスイ読めるからいい。

こんなことがあっていいのかと思うが、もともと、仏教は 色即是空などといって超不思議なものであろう。

 

愛と救いの観音経

愛と救いの観音経

 

 

 

延命は短いが、意味深いと思った。

 

あさイチNHK 2017年 10月 10日

今日のあさイチは、とてもひどかった。何かジップロックの話であった。

ジップロックで、簡単下ごしらえとか、当たり前のことなのに、大げさに盛っている。

洗濯物も、ジップロックに入れて、モミモミ。ふざけるなー。私はジップロックが嫌いだ。

とはいっても、二箱はストックしている。

ジップの部分に事務用の強力クリップを止めて、りんご何個まで吊り下げられるかという実験。

いやここで、突然、家の中の空気が変わったのだ。

主人が「ふーんジップロックにはどれにもクリップが付いてるんか?」

もう、好きにしてほしい……。

キャベツの千切りをしてほしいと毎回頼まれるので、最近ストレス気味の主婦さん(わたし)。

ジップロックに入れておいたら、いつも新鮮なものが食べれるんだぞ。だって、ジップロックに入れてあるコンビニのサラダはいつも、新鮮じゃないか」

コンビニサラダは、ジップロックに入ってませーん。

賞味期限ごとに入れ替えてあるコンビニのサラダ。それ以外にも仕掛けがあるやもです。

もう頭にきちゃって、およよよよ。

きわめつけは、視聴者のファックスからの質問。

ジップロックは、使う前に、洗ったほうがよいか」

答え「清潔で、空気に触れないような作り方がしてあるので、洗う必要はない」

この質問者は無知の主人を超えていた!

この方、ヤバイだろ。サランラップも洗って使ってるんですか?

こんな怖い話題は、もうやめてほしい。なんにも、得るところがありませんですから。

 

 



 

 

 

 

 

ヴィドック 2001年ジェラール ドパルデゥー主演

彼は犯罪者であったのだが、当局に、その才能を見込まれて、警察の片腕となって働いた。

迷宮入りとなった事件や政治が絡んだ難しい事件も受け持つことになる。

そんな時パリでは連続殺人事件がおこり、しかも、若い娘が何十人も、行方不明のままになった。

連続殺人では、とても変わったやり方で起こったのだった。

ヴィドックが呼ばれて、調査を委ねられたが、この事件は危険この上ない猟奇的なものであった。

犯人は若い娘の皮を剥いだり、血を絞ったりして殺して行くという、残酷なやり方であった。

犯人の目的はそうやって、若いエキスとその魂をも吸うということであった。

ヴィドックはやがて犯人を追い詰めるが、ガラス工場の大きな炉の中に落ちてしまった。そこは燃え盛る炎の深い穴であった。ガラスを作る工場の施設には、大きく深い炉あって、地獄の釜のように燃えていた。そこに落とされて

それがヴィドックの最後であった。

犯人の妖怪野郎は、ガラスの仮面を被っていて、本当の顔は見えないのだった。

身のこなしが超高速で、空中を飛ぶように動く。大きな炎もすごい。これは映画初のコンピュータグラフィックスを駆使した結果であろう。

その頃のパリの裏町とかの様子が暗く、とても敗退的で、酩酊したような町として描かれているが、

それもそうだろう。

その中を走るヴィドックたち。美しいダンサーがいたが、この人の踊りはオペラ座で、鍛えられたものだろう。完璧である。音楽も暗さも、オペラ座の怪人を思いださせるところが多かったが、ヴィドック    の方が先に作られている。その成功の後を追うようにオペラ座の怪人も作られたのか。

 

最後には、警察のお偉いさんたちが、真犯人をおいつめる。

警察本部のものたちも、渋い演技ができる俳優がやっていて中々良かった。誠実な犯罪捜査の男たち。

彼らはヴィドックを信じて犯人を追い詰めて行く。

死んだと思ったヴィドックだったが、本当は生きていたのだ!彼一人が、ガラスの仮面の下の顔を見て犯人を知っていた。

犯人は、意外にも近距離にいたのだった。

ヴィドックらは 正義と知恵の名の下に危険な事件を切り抜けたのである。

ミステリー、ホラーな映画である。

 

 

ヴィドック [DVD]

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カズオ イシグロ

日の名残り  the remains of the dayはイギリスのある貴族らしい館に仕える男の独り言のようなつぶやき。ファラディー様とかいう名前は何かきぞくをおもわせるばかりだ。イギリス各地を巡って行く旅があり、知らぬうちにイギリス通になりそうだ。ただ、地名とか、人名に無理がある。もう少し自然な名前をつけたほうが良いのにと思う。日本語題名の、日の名残りは、とても悲しすぎる題名である。

なんという座りの悪い変な題名であろうか。

わたしを離さないで never  let me go  は最初からとても現代的でよみやすい。だが、進むにつれて何かだるくなっていく。最後まで読んでいないので、どうなって行くのかはしらないのだが、ヘールシャムという地名は、いただけない。ヘールは地獄?ヘールシャで、ペルシャ?シャムでタイランドを思い出す。いったいどの国がいいっていうの?それにドーセットという地名もなんですの?犬の名前か何かですか?いや本当にある地名らしいが。

でもなんか、ちょっぴり同情してしまう、気の毒な若者たちの施設での暮らしである。

施設は、現代的で美しく清潔な建物で、広いのであろう。一般人はこのようなところには住めず、狭くても騒音がうるさくても我慢して暮らしているのであるから、まず羨ましいだろう。

ただ、この施設で死にたいとか言う主人公は、まるで、老人のようなことばをつぶやく。本心だろうかとうたがいたくなる。

スッポコの家は田舎なので、騒音はなく、風の音や雨の音が毎日のようにきけるのである。

このイシグロは建物の描写がとても上手だ。まるでもう、そこに住んでいるような感覚である。

しかし、彼らは子飼の人間である。臓器を何度も提供し、体を壊して死んで行く者もいるのだ。

醜く酷い人間の仕業は胸が悪くなる。素知らぬ顔で暮らす彼ら、トミーとかルースとか歌に出てきそうな軽いノリの名前であるが、彼らは多分洗脳されているのだろう。

洗脳されたり管理されると言うことが人間にとってはいかに酷い事か。イシグロはこのような境遇を知っていて書いたのか。

主人公は手術を受けて弱ったものに寄り添い、励ましたりケアする役目の人間だ。

スッポコはとっつきやすこの小説を、よむだろう。

 

忘れられた巨人the buried giantsは、鬼が出てくる話だが、とてもメルヘンチックで、ドンドン読めるおとぎ話のようだ。

どれも、まるで皮膚のように伸びて読む人にまとわりつき張り付く感じがユニークで新しい。いつのまにか

皮膚から染み込んで、読む人の心理にまでは入り込み同化する文章力は、如何なものか。

そういうところが評価されたのだろうか?

文章力では、村上より上手のようだが、どちらかと言うと村上春樹の枠組み、構成の方が好きだな。

ボブディランなんて、とんでもない、気がするよ。

次は、谷川俊太郎が、来るよ、と、弟が言っている。まあ、確かに。

 

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

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