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スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。映画の感想を書いていきます。(^o^)

エルトポ 1970年 アレハンドロ ホドロフスキー監督

低予算で作ったりしてどこからも相手にされなかった映画は、ジョンとヨーコの映画館で拾ってもらって、スクリーンに上がることができた。それ以来、ジョン レノンはこの監督の熱烈なファンになったみたい。ホーリーマウンテンの版権までかったぐらいだから。

何か復習に取り憑かれて、7歳の男の子を連れて旅に出た男は綺麗な女と出会い、子供を捨ててしまう。女にそそのかされて、世界で一番強い男になって欲しいといわれる。それには4人の強敵と戦って、かちぬかねばならなかった。鉄砲の弾を跳ね返す皮膚を持つ男、メッチャマザコンの変な男コイツラは鳥の鳴き声で喋るのだった、無欲で死も恐れぬ行者、ウサギと暮らし透き通った心を持つ男、この4人を 次々にやっつけて、世界で最強の男となった。女と2人で愛し合いまるでハネムーンの様な生活をするが、もう1人の女が現れる。そして女同士で愛し合う様になり、男は邪魔にされていく。最後は、男は新しい女に撃たれて倒れる。もう終わりだ。と思っているところへ、何処からか人が集まってきて、

深い洞窟へと運ばれて瀕死の体を看病してもらう。何十年も眠る続け、ある日突然目が覚める。

そこは深い洞窟で不具者ばかりが住んでいて、地上とは切り離されてた場所であった。長い間の近親婚のために障害のある者が生まれるようになったのだった。

この洞窟の厚い壁が外の世界とを隔てている為、彼らはこんな姿になったのだ。壁を掘って、外につながるトンネルを掘ろう!そう決心する彼であった。「怨讐の彼方」の外国版ですか。

監督が、菊池寛のこの小説を読んでいた?まさかね。

一人の小人の女を連れていた彼は、彼女と結婚する。教会の牧師に結婚式をお願いしたら  、なんと牧師は、あの時捨てた男の子であった!あの子を修道士らに頼んで、逃げたのだから、子供は牧師になっていてもおかしくないよ。牧師は 親父だとわかって、殴りかかり殺そうとする。

小人の女に止められて、3人でトンネルを掘ることになる。トンネルが完成したら、殺すのだと息巻く牧師であった。

やがて、トンネルは完成したが 息子のの牧師は  父を師と仰ぐようになっていて、もう殺せないと言うのだった。そのうち小さな妻は子供を産み、トンネルの奥から、

 

 つづく。

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つづき。

 

 エルトポとはスペイン語でモグラのことである。ちなみに英語ではモウル(mole)だ。主人公の名前ではないよ。さて、トンネルから出てきた障害者達は ゾロゾロと街に出てきた。しかし、街は腐りきっていた。一部の金持ちなどが権力を持って牛耳っていていわゆる格差社会の見本のようでびっくりだ。
腐った街の奴らに洞窟の住人達は赤子のように皆殺しにされる。あっという間であった。それをみた主人公は、自らも油をかぶり死ぬ。
息子は父の女と赤ん坊を馬に乗せて、どこともなく立ち去って行く。

はじめに出てくるおとこのこは監督の実の子。この映画に出る7歳まで会ってもいなかったそうだ。
最後にトンネルを掘ってるのは監督自身。まさにモグラだ。牧師の息子はカナダの画家。
障害者はスタッフが集めてきたそうだ。
ほとんど素人で、みなが監督の言うことをとても忠実に守ったそうだ。
暑い砂漠での撮影では動かないでと言われてずっとじっとしていて、熱中症になった人もいたとか。
初めの女はどっかでスカウトしたが名前も不明で、撮影後は行方不明に。
ファッションは言うまでもなくとてもかっこいい。下着まで絹を着て気持ちを高めてある。

「子供は親を追い越すために親を殺そうとするのだ。親は子供に負けてやる。これがよいのだ。」
「自分は父親に嫌われて子供の頃から触れてもらったこともなかったのだ。父はとても恐い存在だった。」
「自分の子供達は、親の私が有名で可哀想だ。みながそれぞれの違った道に進んだ。」
「子供の時は父に気に入られるために女装をさせられていた。親戚のおばさんと父が仲よかったので、女の格好で父に気に入られるようにと思った。」

 

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