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スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。映画の感想を書いていきます。(^o^)

恐るべき親達 1948年 ジャンコクトー

コクトーの恋人ジャンマレーが若い青年を演ずるのだが、その親たちは犯罪とまではいかないが、決して親の鏡のもならない親たちである。母親は病気で外出もままならない状態で、青年を溺愛し、依存しまくっている。父親は発明家で、仕事場は家である。しかし父親は外に若い綺麗な女がいて、不倫をしている。温厚そうな太った中年男に、まさかこんな若い女がいるとは、だれも信じれんだろう。

息子がある女の子に恋をして、結婚したいと言い出した。母親は、気分が悪くなって、倒れたりして、大騒ぎするが、息子の恋心はもう母にも止められないのだった。母親が息子を縛り付ける様は、本当に教養もなく、感情むき出しで怖いくらいだ。
ただこの息子の恋人というのが、なんと父親の不倫相手の女だったのだ。メロドラマの定番のようなお話であるが、むかしの筋書としてはまだ珍しかったのではないだろうか。恋人と父親はお互い知らないということで通そうと話し合う。だが恋人は苦しむ。わかい青年をあいしていたので。父親は
ただバレないように苦心するのみだ。青年は、急に結婚できないと言い出した娘に驚いて、かなしげに失望し、病気になって寝込んでしまう。「あんたのお父さんとできてるんだよ。この娘は」といってきかせたくなる。娘は心配と絶望を胸に、青年の家にやってくる。娘を見た青年は、狂喜するのだが、父親は変な顔で迎える。そうこうしているうちに、病気の母親が発作を起こし、ほんとうにあの世に行ってしまう。父親もビックリするが、もうなすすべもなく皆が茫然としたままこのドラマおわる。
この家族は永遠にさまようのだ。というような楽園追放のようなことばで括られている。暗く、つらい家族のありかたである。みたい方は見られたら良いが、コクトーの話はなぜか母親が不在か、病気かであり、明るく溌剌とした理想の母親像とすごくかけ離れているのである。また、宮崎駿のトトロでも、
母親は重い病気で入院したままである。これらは子供の時の実際の経験と関係があるのだろうか。f:id:dekochanya:20160112205511j:image
 

 

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