スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

窓辺の天使

イヤハヤ、ガラスは透明。枠は木製。午後2時。 家庭科室の踊り場で、彼に会った。彼は弟子を2人連れていた。お茶の席に座っていた。ワタシは早速 紅茶を淹れた。人数分でティーカップ5個。ワタシの分も含めて。お茶をすする。それだけのことしかできない。

でももう満足だ。目と目で話し合い、手と手で身振りする。ただそれだけ、それだけなんだ。やっぱ彼と彼の弟子は麻のような、コットンのような絹のような白っぽい服を着てたね。


またまたなぜか家庭科室が選ばれる。今度は一対一でご対面だ。これは凄いや。でもなぜ?解らない。

彼は知らぬ間にそこに腰掛けていた。椅子に。セメントの床に、木製のしっかりしたテーブルがあって、調理室なので汚れてもいいように。本当はステンレスのテーブルだったのかもしれないが、夢なのでハッキリとしない。アッシュブルーの手編み風ロングマフラー。(あの頃はロングが大流行した)

服はただの埃っぽいグレーの上下。

天使って言ったのはウソなんだ。これは人間の話だからね。

 

この部屋で彼とさよならをした私。神の元へと 天へと上がってゆくように命令されたのだ。

つらい辛いお別れになった。それでも彼は命令に逆らえず、命を賭して上がっていったのだ、雲の中へと、上へ上へと。15歳の一人の人間が。

 

これらは、ほとんど本当にあったことなのだが、やっぱまずかったかな。だよな。