イヤハヤ、ガラスは透明。枠は木製。午後2時。 家庭科室の踊り場で、彼に会った。彼は弟子を2人連れていた。お茶の席に座っていた。ワタシは早速 紅茶を淹れた。人数分でティーカップ5個。ワタシの分も含めて。お茶をすする。それだけのことしかできない。
でももう満足だ。目と目で話し合い、手と手で身振りする。ただそれだけ、それだけなんだ。やっぱ彼と彼の弟子は麻のような、コットンのような絹のような白っぽい服を着てたね。
またまたなぜか家庭科室が選ばれる。今度は一対一でご対面だ。これは凄いや。でもなぜ?解らない。
彼は知らぬ間にそこに腰掛けていた。椅子に。セメントの床に、木製のしっかりしたテーブルがあって、調理室なので汚れてもいいように。本当はステンレスのテーブルだったのかもしれないが、夢なのでハッキリとしない。アッシュブルーの手編み風ロングマフラー。(あの頃はロングが大流行した)
服はただの埃っぽいグレーの上下。
天使って言ったのはウソなんだ。これは人間の話だからね。
この部屋で彼とさよならをした私。神の元へと 天へと上がってゆくように命令されたのだ。
つらい辛いお別れになった。それでも彼は命令に逆らえず、命を賭して上がっていったのだ、雲の中へと、上へ上へと。15歳の一人の人間が。
これらは、ほとんど本当にあったことなのだが、やっぱまずかったかな。だよな。