羽生と宇野の一騎打ちのような試合であった。年齢的なこともあるかもしれない。羽生はショートで完璧な演技を見せた。
スポーツ選手の活動寿命は短すぎる。それだけ渾身の力で闘っているのだから仕方のないことだとは思うが。フリーでは宇野の曲はムードのあるものだった。
フリーでは羽生の曲は理解不能の曲であった。なぜ、こんな曲になってしまったのか。選曲したのであれば、もう少し曲のイメージをしっかり理解して、ダンスを工夫すべきであった。未完成のまま氷上に上がってしまったプリンスであった。
結果は、羽生は2位、宇野が優勝をはたした。羽生はガックリしており、言葉もないような様子だった。
もう少し時間はある。この少し難解な選曲は逆に、羽生のスケートを際立たせるものになる可能性もある。

フィギュアスケートマガジン2019-2020 Vol.4 グランプリファイナル特集号 (B.B.MOOK1472)
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- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2019/12/20
- メディア: ムック