学校の帰り道は 友達と一緒。お地蔵さんの前で、別れる。バイバーイ。バイバーイ。彼らの家は少し遠くにあるんだな。そのその分かれ道には、山茶花の木と、ススキとお地蔵さんがあって赤いよだれかけをしていた。そのお地蔵さんがなんか怖かった。なぜかゾッとするんだな
そこからの道は、ススキが生い茂り道が見えぬほど生い茂っている。どうして友達は、あんなところから来るんだろう、といつも不思議だった。
そこはキツネやタヌキが、騙すために、ススキの陰で待っているんだとも思った。
道無き道を進む友達。「ここまででいいよ、あんたは帰りなさい」といつも言われた。
そちらには二つの部落があって、それぞれの家に帰って行くのだった。
私は必ずいつかこの道を通って、あっち側に行って見る。
そう決心するわてであった。小学校1、二年生のころ。
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