スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

イン・ザ・ヒーロー 2014年 唐沢 寿明 福士蒼汰

着ぐるみのなかでヒーローものというか戦隊もの、レンジャーものを演じる唐沢は、彼なりに顔は見えなくとも、良い演技を追求してきた役者バカであった。子供たちの前で、レンジャーになって演じることが多いが、誰も着ぐるみの中の彼の姿を知らないのだった。

そんな彼に遂にハリウッドからのオファーが来たのだった。覆面をした忍者の役で、凄い立ち回りが

入る演技を要求された。初めての顔出しの役に興奮が収まらない唐沢であった。

しかし事実はワイヤーもスポンジマットもないままで演技をするという危険きわまりないものであったのだ。

 

この映画自体が、唐沢を中心にした映画であるが、主役なので当たり前なのだが、唐沢のみの演技や立ち回りだけで成り立っていて、単調であり、面白くない。

福士蒼汰も若手俳優で出てくるが、あまり意味もないものだった。

妹と弟を一人で育てているという辛い環境にいながらも、唐沢の技を追って、一緒にハードな練習をする若ものであった。福士蒼汰の運動神経も半端なかった。俳優さんて、皆が体を鍛えているんでしょうね。とても真似はできません。バーガーやラーメンを食べては、ああ、うまかった、と腹をさするしか能のないスッポコとは、大違いでっす。

でもバーガーとか、ラーメンとか、本当うますぎ。あ、やっぱ低級な話で申し訳ございませんです。

なかなかゴチにありつけない田舎者にとっては なんというか、半生を賭けるぐらいの代物でございますからな。

それにバーガー屋さんには、子ども連れの、若いままさんとかがいて、幼い子供にポテトとか食べさせてる。ホント、若いのに苦労して育ててるんだよ。たいていグレーとかのトレーナーなど着ているのよ。

 

この映画、やたらと爽やかな作品というふれこみが、ヤラセっぽいのが、難だな。

爽やかそうな歌も何を言っているのかよくわからないままだし、爽やかさなんて、観客がかんじて決めるもんでしょうに。

最後に火に包まれて大火傷のまま池に飛び込むのだが、別れた奥さんが駆けつけて抱き寄せるのだった。

この場面だけ見て面白そうと思ったワテがちょとばかりマヌケだったかも。

唐沢は、剣での立まわりをすごく集中して上手くこなしていた。ずいぶん練習したのだろうな。

忍者としての日本のサムライの姿がバッチリ出ていた。ハイ ハイ ハイ。

忍者姿の彼にはヴァイタリティーがみなぎり動きも素早い。コレが実は唐沢の理想の自己であるのだろう。しかし、映画で、本物の自己を出したりすると、ペンネンネンネンネン ネネム(宮沢賢治童話)のようになってしまうよ。

なんでもこなすマルチタレントなのだ。

ファンも多いのかも、まあ知らないけどね。

トイストーリーのウッディーの声優もうまかったしさ。

しかしまあ、ちょっとやり過ぎである。あまり才能の安売りをしていると飽きられちゃうよ。

朝ドラでの花森役もやったしね。やっぱ、圧が上からかかってるよね。お墨付っていうかさあ。