スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

アンジャッシュ渡部のファミリーヒストリー グルメのDNA 2017年

お笑いコンビ、アンジャッシュって知らなんだ。

渡部っていうのがいて、その人の母方は、奈良県のすごい旧家だった。

家の隣が寺で、渡部の祖先が建立。梅本っていうんだ。700年前の南北朝の頃より天皇に使えていた。

700年というのはとても古いものだ。

げっ、すごすぎる。でも、もうその家はないんだ。寺は残ったのであるが。まあ、栄枯盛衰っていうか。後継のおじいさんは兄弟死んで、ひとりぼっち。東大に進みエリート街道まっしぐら。

満州鉄道の幹部になって、子供もたくさん出来た。

戦後にやっと帰国して勤めを探す。やっと勤めたら疲れがどっと出て亡くなったんだ。

満州からの引揚者は大勢死んで食うや食わずで爆弾から逃げて帰って来たのも奇跡的。

ただ残された妻と子は露頭に迷う寸前。子供らは大きくなり、帝大をでて独立してゆく。

その兄弟の一人が渡部の母親である。

 

父は、長崎の地で下駄問屋をしていた家の子供。造船所をいつも眺めるのが父の楽しみ。

そんな中、長崎に原爆投下で実家の店も焼ける。そのとき、幼い父は疎開先から、8キロも歩いて実家の安否を見に来た。

父の母親は賢明な人で、そういう大混乱の中でも、気をしっかりと持ち、「なんの、なんの!」と言って乗り越えていった。やはり明治生まれの人はなんか強いんだ。

父は、数学に長けていて、九州大学で電気工学を専攻し、東芝に勤め、リニアモーターカー、新幹線などのエンジニアーとして懸命に働いた。全て合理的に考える父の子が芸人になるなんて青天の霹靂であっただろう。

 

渡部は、グルメ本など出して、自称グルメらしい。母が、よく調理をする人で、料理は家庭の域を超えていることもあったらしい。

それで渡部もグルメになったとか。

長崎の人は、料理がすごいと思う。彼らには探究心があるんだよ。新しいものにものおじせずにトライする。

長崎出身の知人がいて、なんか食べたこともないようなうまいもんを知っていたりで、お家にお邪魔した時、ササっと、チーズケーキを作ってくれたのにはおそれいったです。美味しかったし、手際も良いよ。さすが日本の窓、玄関口であった長崎だな。

 

 

渡部の芸はさておき、すごい家系なのにそれに縛られずに活躍することは、ある意味しあわせなことだろうとおもう。結局彼の血に流れるグルメの感覚がうまい料理を呼び寄せるのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

大河ドラマ 女城主 直虎 2017年

初回から、ずっと楽しみに見ている。イイの家ノ存亡をかけて闘う直虎や虎松である。

その熱い心があって初めていいの家が立ち上がっていくという物語は、結構当たっているのではないか。

家を継ぐなんて今はもう古い、そう考えている人々も多いであろうが、それは建前である。

本心は違うであろうと思われる。熱き心はそうやすやすと枯れたりしないだろう。

枯れ切った夏の川にまた流れが戻ってくるように。

家を守ることは、いろいろな困難が立ちはだかるものだ。ズル賢い策略を投げてくるもの、恩知らずな策略で恩を仇で返すもの、周囲を丸め込んでまで人のモノを盗むのはどれほど恥知らずだろう。

だが人を騙して奪ったものはきっと悪い結果を生むものだ。

 

このような苦しい流れの中で、直虎は獅子奮迅して家を守ろうと四方奔走する。

そのエネルギーや身体の奥から湧いてくるような闘志は何かハンパないもので、個人的にも共鳴できるものであり、その気持ちもよく分かるのである。「そうそう、そうなんだよね。悔しいよね。」

直虎も歳を重ね、今は、虎松の万千代様である。この青年も、いやにはっきりと家を再興しようと

張り切るのである。声に出して悔しがり、大騒ぎしていつも部下の万福に諌められているのがおもしろい。

この万福の青年がとても上手で良いコンビである。

 

 

 

家の内側でも家族がバラバラで、協力体制でなければ、穴の空いたオケである。

誰かが苦労して(ここは私のこと)、結局疲れたところを騙される

だが今は辛抱だ。この辛抱はきっと意味のあるものだと直感しているから。

 

ひまなときは3回も録画を見る私はどれだけ暇なのか。

 

井伊直虎のことがマンガで3時間でわかる本 (アスカビジネス)

井伊直虎のことがマンガで3時間でわかる本 (アスカビジネス)

 

 

 

 

わるいやつら 1980年 片岡孝夫 松坂慶子など

片岡仁左衛門こと、片岡孝夫は病院を経営する若い院長である。あちこちに妾をつくっては遊んでいるので三股ぐらいは当たり前であった。

若き日の片岡は実にハンサムで、まあ、日本で一番のハンサム男といっても良いと思う。

ピーターオトゥールを凌ぐだろうと思えるのだ。

片岡愛之助というのは息子だ。再婚のノリカと結婚したのも意外といい判断だったのかも。欲がないところである。若くて子供も出来てだと何かと気苦労も絶えんだろうからな。

妾を殺し、妾の旦那を金目当てに殺すのも、まあ、医者を装って(実際医者の役だが)毒を飲ませたり注射したりでころしてゆく。

 

大体10月から気詰まりであった私は難しい芸術作品より、寝転んで見るような推理映画を見たいと思い、松本清張を選んだ。これは正しかったのか。よくわからないがストーリーは水戸黄門のように分かりやすいので安心して観れる。

 

多分このころが片岡の美しさの頂点であったろう。ふさふさの髪に美しい肢体。

現実生活も、モテたと思うと怖い。

 

松坂も若く綺麗で華やかである。最後はゴッソリ医者からお金をだまし取る田舎出身の女を演じる。

わるいやつらというのであれば、もっと悪くどぎつくしたほうが効果的であったのに。

 

まあひと昔前の映画である。幼稚なわたしにはこれでよかったよ。

 

 

わるいやつら

わるいやつら

 

 

 

 

ブルースブラザーズ 2000

最後の方は大御所のジェームズブラウンや、BBキング、おまけにエリッククラプトンまで出演で、なんか一度に大物が全部観れてラッキーとおもった。BBKing なんて顔も知らなかったし。

シカゴの孤児院で育った問題児、いや、おじさんが、警察を手玉にとって大暴れって話。

まあ、ミュージカルだろうな。大体誰も警察には後ろめたい気持ちをもっいるので、その警官らが、泡を食っているところが面白くて痛快でわあわあ笑って観ていた。

最後は警視長官までもが、ジャズに目覚めてグループに入ってキャアキャア歌い踊ったりという乱痴気騒ぎ。でもどこか心がホッと和むのは「神のみ心は偉大なり」と孤児院で育った主人公がたびたび呟くからだろう。

困ったこともうまくいって、警察を撒くこともできてラッキー!