兎に角、ドロンを追い詰めるイタリア系の刑事が怖い。鍛えたどすこい体と目つきもこわすぎる。
この刑事だけで、この映画のすごさがわかるはずだ。リアルでよくできた演技、体からみなぎる恐ろしい雰囲気、殺人者のドロン追い詰めていく様が、身震いするほどリアル感があって怖いのだ。
お金持ちのお坊ちゃんを殺して 彼になりすまし(レプリー)、お金も恋人(船舶会社のご令嬢)も手に入れて、大きな安堵感に浸った彼を待ち受けていたのは、この三人の怖い男たちのみであった。残念!
「太陽がいっぱいだ」嬉しくてそう呟いたのもほんの一瞬であった。
それがこの映画の題名になっている。
「音楽もよし、脚本もよし、配役もよし」と三拍子揃った珍しい良い映画となった。
こういうことは結構珍しいので、何十年経っても愛される映画として残っているのだろう。