1991年に東京都知事 に出て落選した内田裕也は、傷心のままニューヨークへと旅立つ。
最初から内田ワールドそのもので、大変面白かった。
この映画を酷評する人もあるが ワテは結構楽しめた。ただ単に裕也が好きなのだ。
始めからヨーコオノ、だのジョンレノンだのという固有名詞がぽんぽん出て、エスタブリッシュメントという言葉も久々に聞いた。オノヨーコがよく使っていた言葉だ。既成概念、既成社会のことだ。
作られた今の社会のことを、establishment と行って、ディスルのである。
そんな時代だった、あの頃、ジャパニーズロッカーの内田がそんな事を心に引き取り 映画にしてみたのだ。
海の中から現れた裕也が、都知事選に出て、わけのわからん政見放送をしている。
それはリアルな映像で、変な歌を歌っていた。 ほんとはちょっとまじめな歌なんだけどね。
あとで、本木が出て来るが、この人はあまり映画とマッチしていなくて、無関係な人のように見えた。
いてもいなくてもいいような。
本木は、裕也の娘と結婚した。この映画が縁だったのか。
長渕剛が、バカなプロデューサー役で、祐也にバカスカ殴られていて、長渕だということがなかなか分からない。卑しい小男に見えたから。
最後は軍艦島で、撃ち合いや、爆発があって二人とも死んでしまう。
なぜか軍艦島は地下炭鉱のトンネルで、陸地と繋がっている様に描かれていた。え?まさか。
でもいいや、そんな事。
結局最後はなぜ死んだのか分からない、ずいぶん勝手なシュールな映画だった。
でもなんか面白いと思い、分かるまで観ることにするわ。100回か。