スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

トモシビ

夕方も暗くなると、次々と灯が灯り、一人住まいの男の家にも灯りがつくのだった。

灯りがつかぬのはこの私の家ばかり。ただ一人の夫が、なかなか帰って来ぬ。

これはどうした事かー周囲の家には既にゆうげの鍋から湯気が上がっているというのに、いつまで待っても、頭がシンシンして腕が硬くなり、指に力が入らない。

娘にも教えてやろう。

結婚は不幸ばかりで、それが現実だと。それが結婚してからずっと続いているこの私に、人は、この上、何を望むのであるか?