ストーリーは楽しいものだった。最近は邦画を見るとほっとする。平成ジャンプの山田涼介の演技が冴えていて良かったかな。孤児という設定で、何か、孤児ばかりたくさん出てくる映画であった。強盗に入った3人は孤児院で育った青年、この世は自分たちのためにあるのではないと、グレているのだった。
逃げ込んだ空き家が、実は、ナミヤという雑貨店で、数十年前に、主人の西田は亡くなっていた。西田は、悩みポストを作成し、自ら悩みに返事を書いていた。親身になって書く西田に結構信頼が集まっていた。新聞に載ったこともあった。
空き家に立て篭る三人の元へ夜、手紙が何通かやってきた。玄関のシャッターの穴からポトンと落ちてくる手紙は全て過去からのものだった。ジョンレノンが死んで、残念だとか、だがそれは、40年ほど前のことである。売れないミュージシャンを続けようか、家業の魚屋を引き継ぐべきかと悩む青年からだった。3人は、ミュージシャンは贅沢な選択、君には家業という苦労もせずに手にはいる職があるではないか、と孤児らしい返事を書くのだった。
また、お金のない事務員からの手紙では、大きなお金を得るには、男に身売りした方が良いかどうかと迷っているものだった。養父母の金銭的危機を救いたいという主旨であった。
彼らは、身売りはやめろ、今にバブルの時代が来てやがてそれも弾けるから、それに向かって準備しておけば、お金は自然に手に入ると教える。
それには経済の勉強をしっかりと学ぶと良いと教えていた。
3人は未来からきた人間なので、手紙の主に適格な答を教えることができた。
このようにして事務員は立派に会社を起こし孤児の自分を育ててくれた養父母に恩返し、さらには、3人の育った孤児院に多額の寄付をしたのだった。3人が強盗に入った家は奇しくもこの女社長の家であった。
何か不思議なつながりを感じる3人はもしやと思って、女社長の家に急ぐと警察が数人見張っていた。オトガメなしとなり、
社長は、3人と話して、3人は、奇跡のようにそれぞれの才能を生かして社会で立派に働くようになっていった。
ナミヤ雑貨店のなやみ相談、それは時間を超えて色々な人々を結びつける不思議な場所であった。