ある日柴を取りに山へ入ったある男。狼が苦しんでいるのを見た。狼の口にトゲが刺さっていた。
男は、口に手を入れて、噛まれぬように、しながらトゲを取ってやった。
そして次の日、朝起きて玄関を開けて見ると、鹿が一匹ドーンと置いてあったそうだ。
これは狼の恩返しではないかと男は思い、村人も、そうだと思ったそうな。
これは、本当にあった事だそうだ。
語り部形式で編集された本で、地域と本名とが載せてある。本物っぽい話である。
だが、本当かどうかが主題なのではない。キツネに騙されたとか、そんなこと。
昔の集落の在り方、生活などが、活き活きと見えてくる。その風景が美しく、懐かしい気持ちになる。
小さな村では、皆が顔見知りで、噂はすぐに伝わっていく。
鹿のことも 村中の人があっという間に知ったことであろう。鹿を持っていったものが、
無いことも、すぐにわかるのだ。集合体として生きる、逞しい村人たち。
それが民話の楽しさだ。
Derrick Amanda 森奥 鹿 グリーン 現代壁の絵 フォトフレーム 壁アート 木製 インテリアアート 額縁付き ポスター 部屋飾り ウォールアート アートフレーム 壁絵 モダン A4
- 出版社/メーカー: Derrick Amanda
- メディア: ホーム&キッチン
- この商品を含むブログを見る