スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。映画の感想を書いていきます。(^o^)

マダムマロリーと魔法のスパイス 2014年 スピルバーグ 総指揮 . ディズニー配信

シャープな顔のヘレンミレン  扮するマダムマロリーが経営するのは、ミシュラン一つ星の洒落たレストランである。

ハト料理とか珍しいクイジーン(料理)を出すので有名だ。しかも大統領が訪れることもあると。

真向かいにできたのは、インド人たちのインドレストランである。賑やかなインドの音楽がきこえてくる。両方のレストランの主人同士でバトルが始まるのだった。

フランスの伝統を守るレストランではインドのベルガモットガラムマサラなどは、下賤なものと捉えられていた。若者は自分はシェフではなくコックであると常々言っていた。

インドレストランの若い息子は、実はとても料理がうまく、天才的な舌を持っていた。インド店でも自慢の息子であった。息子は世界一と父親は本気で信じていた。だから、微妙な香りや舌触りのフランス料理もすぐに覚えてレストランのシェフより上手く作れてるようになってしまう。彼の料理を一口食べたオーナーのマロリーも舌を巻き彼の才能を認めざるを得なかった。絶妙な味付けは、誰にも真似ができず、唸るしかないのだった。だがそんなことは誇り高いマダムはおくびにも出さない。

だが自分の店のシェフが、インドレストランに放火した事件を契機に若いインド人のコックを

引き抜き高い給料でマダムの店で働かせた。それはマダムがどうしてもミシュランの星が欲しいからだった。。インドレストランは残りの家族でやりくりした。月日が経ち、ミシュランの日が来た。その日はミシュランの本部から直接電話が来るのだ。

インド人の彼のおかげで星が二個になった。マダムマロリーは、30年も待って二つ星になった事をよろこび、むせび泣いた。

 

その後彼は直ぐに引き抜かれパリの有名レストランで働くことになった。有名になった実力のあるシェフは大都会でさらに腕を磨くのが伝統とされていた。

彼はすごく大きなレストランで働き始める。だがそこは本当の戦場であった。砂漠のように広く感じる店で

行けども行けども、作れども作れども、餓鬼道のようになった人間の胃袋は満足しない。そんな地獄のような仕事場だった。

彼は段々と天衣無縫なレシピの魔法が使えない環境に、なんとなく息苦しさを感じるようになる。

しかしパリの新聞や雑誌では彼を褒め讃え、すごい新人のシェフが現れたと騒いだ。

田舎のインド料理の店では、皆がそれを読んで、喜ぶのだった。

 

だが、何かが違ってしまったかれ。料理を作る楽しみもなくなったように感じ彼。ある日、突然に元の田舎の店に帰ってきたのだった。

そこで恋人のと二人でこの田舎にレストランを開く。そう皆に宣言する。

そのとき、彼にミシュランから星三つの電話がかかるのだった。

だが、彼はもう電話には出なかった。

彼は愛する人と、美しい自然の恵みがあれば、良いものが作れると思うのだった。

マダムマロリーは自分のレストランを若い二人にプレゼントした。

 

 

 

 

ブリッジ オブ スパイ 2015年 スピルバーグ監督

トムハンクス主演で、アカデミー賞を得た作品。少し重厚な作品になっていて、それは、ロシアとアメリカの冷戦を描いているからだろう。色々な場面で俳優らが重々しい演技をして本当に怖い話のように思えてくる。

ロシアのスパイとして、米で捕まったアベルという男は、初老の大人しそうな男であった。だが、なかなか、したたかなスパイであったろうという感じで、口を割らないのである。死刑はほとんど決定されたようなもの。

だが弁護士のドノバンが、指名されこのスパイを助けることになる。

またこの話は実話に基づくものである。ドノバンの人道的な勇気と働きで、アメリカ人の捕虜と学生を、このアベルと交換で、助け出すという、作戦をドノバンは考えた。誰の命も損なわない作戦。

一つ間違えば、全てが水の泡になる。そんな緊張の場面が続く中、遂に捕虜の交換に成功して皆が無事に帰ってくる。アベルもロシアに引き取られ、平民になって静かに暮らしたと言うことだ。

 

弱いものを守ろうとする強い決意は、冷たくなっているスパイの心をも動かした。

ドノバンの熱意は人間の信頼というものを生み、人が人を信頼するということの危うさと、素晴らしさの

間に立ってハラハラする。ロシア側も遂に、約束に応じる。

自国を決して売らないスパイ役の俳優は男優助演賞をうけた。

トムハンクスファンであれば、見て損は無い作品になっている。

 

 

 

ザ ロード 2009年 ヴィゴ モーテンセン

絶望感がすごい映画だよ、と言って弟が借りていた映画。

地球に天変地異が続き、人間の住めない世界になっていた。食料、石油、電気、何もない。

木も枯れて砂漠化し、灰色の土の上をひたすらあるく、「the road 」だ。本当は道など無いのだけどね。ただあてどもなく歩くのみ。

本当は食料を探しているのだ。あちこちで人食いが、始まっていた。子供は特に狙われた。

数年前に生まれた、7歳ぐらいの男の子とその父親は、生きるために歩いて行く。パパは、双眼鏡と、ライターと銃を持っていた。あと毛布と。ライターのオイルなくなっちゃったら、困るのにと心配になる。

強盗ばかりなので、寝ていても油断できない。しかしこの子を守ると妻に約束した数年前。妻は生きることに疲れ家をふらふらと出て言った。飢饉になると、誰かが犠牲になる。昔のことを時々思い出すパパであった。綺麗な妻と出会った頃、幸せだった結婚生活であった。

 

妻はどこかで死んだのだ。自分にはこの子しかいない。そう思って耐えるのだった。

男の子の演技は、全く自然で演技とも思えない。それはすばらしいのだが、ほぼ、ストーリーというものがなくただ淡々と灰色の景色に付き合わされるので、疲れました。なんども見直して、見落としがないかをチェックしたのですが、結局なにもなかったです。一面灰色で、場面場面が区別もなく続くのだ。

次の日は体調が狂いぼーっとしていたワテです。

ある日、父は子供に言います。「我々は、火を運ぶ人間だから。」と。その意味は、このような世界でも人間として心の中にともしびを持っている善き人間だという意味だった。

子供はその言葉を、心の奥深くに入れたようだ。

 

パパは、食料などの入った荷車を引いて歩く中、足に矢をうけて倒れてしまう。誰が打ったのかはわからないが、狙われていた。

それが元でパパは浜辺にきたあたりで、力つき死んでしまう。

 

子供が一人で泣いていると、突然、一組の家族が現れる。唐突すぎてそんなバカなと言った展開。

イケメンのガイピアース登場でーす。はい、モーテンセンに負けず劣らずハンサムです。ステージから降りて帰りのミュージシャンのような男でした。

男の子が聞いたのは「おじさんは火を運んでる?」という極め付けの言葉でした。彼には家族もいました。子供と綺麗な金髪の奥さんも、犬までも。どうも人食いでは無いらしい。男の子はこのファミリーの一員になったのでした。メデタシ。

 

ザ・ロード(字幕版)

ザ・ロード(字幕版)

 

 

 

 

ヘタな人生論より 一休のことば 2009年 松本市壽(いちじゅ)

「ヘタな人生論より良寛の生きかた  」  で知られるようになった松本の本。あと徒然草もある。

一休のことばが生きているが、ことばとか生きかたとか、なんとかなりませんかね。だって、かなと漢字がばらばらと混ざると、いろいろめんどくさくて、なぜかやりにくい。格好をつけたり、験担ぎにかな文字をわざと入れたのなら、ちょっと物書きとして許せない。長年編集長としてやってきて、なんだこのざまは。 

一休の生き方とその頃の歴史が、ちょっぴりわかるのがいい。

一休さんは、とんちだけではない、つらい修行をたくさんしてきて禅の真髄を掴んだというわけか。

修行はやらざる得なかったものもある。たとえば、衆道の生臭さにも耐えねばばならぬ身であった。

当時女人禁止の寺では男同士で関係し、若く、美しい稚児は取り合いになる程だった。一休は多分別格に美しい稚児だった可能性がある。天皇の血筋とそれが選んだ美女の子であれば。

当時は美少年を集めた館さえあったらしい。これもお坊さん用にである。

寺の格を競い合い、僧正になるために恐ろしい企みが行われる寺のことを、一休はひどく嘆き、山の奥に隠れてこもったこともあった。

しかし天皇自ら山奥に手紙を出し、一休に、京に帰ってきて欲しい、我をみすててはならぬと書いてよこした。

それ程とても貴重な人物であったらしい。

 

女が好きで、男も好きであったが、何より歌を読むことに必死であった。懸命に作り、うぬぼれたりする。これではいかんと、自らを戒めている。

またたくさんの財を持つと、視野が狭くなり良くないとも。皇帝となると、先ず大きな宮殿を築き、そして国一番の美しい女を娶り、そしてまだ足りずに不老不死の薬を探しに行かせる。欲望は 欲望を生むだけである。

楊貴妃日野富子の例を挙げて、女が権力を持つと、悪いことしか起きないと言っている。国を滅ぼす元にもなると警告をしている。確かに女の浅知恵というからな。フフフ。

このように一休という人を尊敬の念であらわしている。 

 

ヘタな人生論より一休のことば

ヘタな人生論より一休のことば