バレー映画では、なかなかの作品で、「ビクトリア ペイジ」役のバレーダンサーが踊りまくる完璧な美しい、いや、目を見張る技術が恐ろしい程だ。赤い靴の公演が大成功したので、イギリスツアーに出る予定だったバレー団体であったが、プリマドンナは楽師の指揮者の青年と恋に落ちて、バレーの団長に大反対される。天才バレリーナとして踊りをとるか、恋愛をとるか苦悶する。指揮者は辞めさせられて去っていった。
赤い靴の音楽も彼の作った曲が採用されて大いに沸かせたのだったが、彼は、去る時に、恋人のバレリーナをさらって連れていってしまったのだった。看板娘のビクトリアを失った痛手は大きかった。
団長は怒りまくり、二人に復讐を誓うのだった。
アンデルセンの原作の悲劇的童話である「赤い靴」が元になっている。これはかなり残酷な話でもあったが、映画でも天才バレリーナの悲劇が描かれる。
磨かれたバレーは驚くに値するし、音楽も見事だった。