1939年生まれ 、1970年にパリに自分の店を出す。
パリのケンゾーは、長いこと日本人として、ファッション界を牽引してきた。森英恵もそうだが、
わてはなぜだか、賢三が好きである。高田賢三という名前も何かキラメキがある。たぶん高田という名前が高額とかのイメージに近いからなのか。
人を惹きつける魅力はあの育ちの良いマイルドでやさしい性質が感じられるからだし、人のために役立つデザインを心がけているからではないだろうか。
彼の色使いは特に美しい。あの美しさは、彼が幼少期から培った基本的な何物かであろう。
美しさを人のためにという心意気である。
ところがわては彼のものを一点も買ったことがないときた。
パーフュームでも一個買ってみるかな。今はケンゾーブランドは、どっかに吸収さている。
ケンゾーブランドのあのピンクのルージュの色が忘れられないスッポコである。
彼は奇をてらったようなカタツムリや、アンバランスなお化けの様なデザインをするのではない。人間が実生活で着ても耐えられる限度の物を作る。そう感じるのは私だけであろうかな?
やはり人間性が基本となるのではないか。その点で言えば、高田の温厚な性格や生き方が反映されたデザインと言える。
一つのショーをする為に、数千万円のコストがかかる事業である。これを商売にするのはとてつもない
ことである。華やかなものの裏では激しい戦いが行われていたのだ。
コシノジュンコ、山本寛斎らと同年ぐらいの組であった彼は、パリで成長を見せた。