スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

The golden pond ・黄昏

我が恋人?のヘンリー・フォンダ。が好きで彼の最後の主演となった黄昏を観たのさ。まあ大した話でもない小品だが好きだからしかたなかった。夫婦二人でのコッテジ暮し、買い物にはボートとくるまがいるような避暑地のような所だ。老人にはそりゃあ、不便だわ。若いつもりでもスタンドの若者にバカにされて怒り出す主人公。それをなだめる夫人。そうしているうちにアルツハイマーにかかる主人公。道がわからずしょんぼりとかえってくる。本人にしたら大ショック。男はちょっとした事で、ガタンとシックになるから弱い生き物なんだ。でもおんなはそんな男に支えられてなんぼでも強くなる。でもそれも男あってのことでしょう。彼をを優しく支える夫人。夫人は元気で再婚でもしそうなぐらいだ。何処でも女は余力を残した生き方が上手なものだ。娘も父親のことをきいてやって来る。ジェーン・フォンダだ。この映画はヘンリーとジェーンが仲直りの印のために作った映画であると聞く。ヘンリーーは心臓に病を抱えながらの演技でほんとうに病気そうでもある。娘のジェーンはこれが父の最後の映画になる事を予感していた。許せないことも許さねばならなかった。良い所だけをみようと努力した!のがわたしにはわかる。なぜならわたしも親を許すために良い所だけをみることにして悪い思い出は全部カットしたことがあるから。そうしない限り

親が許せなかったのだから。親というのは本当に厄介なものだ。一体全体この世に満足のいく親があるものだろうか。
池にボートを浮かべてのせて楽しませ、父親を慰めようとするのだがバランスを崩し、池に落ちる主人公。御老体にはきつかったですね。でも笑顔で応えるフォンダです。娘が助けに来て、池の中で抱き合う2人。めでたし、というだけの話でした。この後しばらくしてフォンダは本当に亡くなったのだが、
親子喧嘩の仲裁の為に映画をつくってなんぼにできるのはこの人達の持つチャーミングさゆえんであろう。荒野のならず者も、池ではかたなしだ。
f:id:dekochanya:20150706231857j:image黄昏 [DVD]