スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

アバター  2009年   ジェームス・キャメロン監督

ジェイクは、退役海軍の若い男でアバターの試験的要因として、アバターの施設に入った。

アバターとなる胴体は、液体の中で、泳いで蠢いている。こいつと、脳波を繋いで、アバターの中に入り込む人間ジェイク。

青い皮膚、猫のような目、長い尻尾も生えていた。

未知のパンドラ星に潜り込む為のスパイ姿であった。この星には、貴重な資源があり、人間達は、この鉱石がどうしても欲しかった。また、緑の絶えた地球を捨てて、新しい緑豊かな星を探していたようだ。

 

草も木も花もない地球。まあ、監督は、地球はきっとこうなるのでは、と推察しているのだろう。

 

ターミネーター」でも、核爆発で、地球が滅びるのを防ぐといういう話だった。

 

ただアバターは、少し理解しにくい物語というか、システム的に、アバターというものが未知のものすぎて、ついてゆけない気がした。

 

聖なる木の精が、現れるが、ケセランパセランのように白くてフワフワと浮かんでいる。

大きな癒しの効果がある。

 

人間らは、この聖なる木をも戦機で攻撃して破壊してゆく。地球と同じことが起こっている。

 

辛くも助かったジェイクとネイティリという女性は、恋に落ちていっしょになる。

アバターとして生きるのか、人間に戻るのかは、本人の意思によるんじゃないの?

本人はなんといっても、カプセルに入ったままでアバターとつながっているんだもの。

カプセルを壊されて瀕死の人間ジェイク。彼を抱えて部族のもとに連れてゆく女、そして癒しの木の精がジェイクをアバターとリンクさせて行った。

人間達は、パンドラ生から去って行った。人間はここの青い野性的な種族を、知性のない、バカだと思っていたが、知性の高さでは実は原住民の方が優っていたという逆転性が

 

後は知らんけど。

二度見したら、なんかかジェイクはパンドラの星でアバターつまり、その星の青い原住民となって生きてゆくようであった。  フーン。そんなもん。

 

 

アバター (吹替版)

アバター (吹替版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 



 

 

 

 

 

 

ディストラクション ベイビーズ   真理子哲也監督 2016年 柳楽優 菅田将暉 小松菜奈  他

マリコ?、なんと変わった氏名でしょうか。内容も凄くて、二度ビックリです。

道徳とか、道理とかの意味づけもなく、それはそれでシンプルだ。

柳楽優弥は、何故だか、街で暴れていて、チンピラ達を殴りつけてはのしていった。だが、相手は数人、彼は一人。やられても、立ち上がる柳楽を高校生の菅田は、携帯に収めながら追いかけて行った。

菅田は、カッキーイと思って、彼について行く。二人で、町中の嫌な奴らを、殴り倒しながら、進む二人。歩いている女性達にも容赦無く殴り掛かる。このブス!バカヤロー!

警察に追われて逃げることになった二人、人質として、夜の女の小松菜奈を、盗んだ車に押し込み逃走し続けた。

とにかく、なぐる、なぐる、そして、殴られる!の連続だ。

柳楽には、弟が居たが、両親はいなくなって不明であり、松山の近所の男の家で育てられ、家を出て、放浪していた。

弟は兄のことが忘れられず、探し続けるも、町の暴力シーンのニュースで兄だと知る。

 

それはともかく、

小松を連れて、どんどん田舎に行き、農道を歩く老農夫を殴り、ひき殺すのだった。

小松も一緒になって、農夫を殺す。逃亡の三人の前には絶望の果てしか準備されていないようだった。

それから後はもうヤケクソのパワーで、車をぶっ飛ばし、他人の車にぶつけて、菅田に致命傷を与える。シートベルトなしの菅田は頭をぶつけて、この事故で血だらけの重傷を負い、その後

小松に殺された。事故られた車の男は、やぎらにに潰されて死ぬ。

 

 柳楽は、そのまま逃げて、地元の松山に帰っていた。祭りの夜であった。御輿を担ぐ勇壮な男達。

この故郷でも、かれは殺人を行い、育ての親と、お巡りさんを撲殺してしまう。

いや、柳楽の弟が、育ての親を、殴り殺した可能性もあった。

 

 

小松菜奈だけが、誘拐された女として助けられて、無罪で許される。本当は二人も殺しているのに。

 

若者の荒れ狂う狂気のような生き方を描いた映画だ。

余りにもめちゃくちゃで、絶望的な気持ちが高まって来る。彼らの人生が、他人事ではなくなる。

人生とは賭けであろうか。そうならざるを得ない運命の元に生きている人々もいる。破滅の高波が、彼らを、また我々にも襲いかかって来るようだった。

 

嫌なやつにも、嫌なことにも、ノーと言えずに、心がねじ曲がり、臆病な我々が、恥ずかしいと思えるような、気がしたのだ。

 

ディストラクション・ベイビーズ

ディストラクション・ベイビーズ

  • 発売日: 2016/12/07
  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

 

 

 

 

パッション  2012年  ブライアン デ パルマ監督

美しい女が二人、お互いにファッションのセンスを競って会社で働いている。この二人は、上司と秘書だが、レズビアン同士であった。

秘書の出したアイデアを、横取りして、出世してゆく。上司の女は美しい金髪を肩になびかせて、うっとりとした目をしていた。

男達は、皆がころころ騙されてゆく。秘書は、この上司に恨みを抱くようになってゆく。仕事上のことでは、アイデアを盗み、涼しい顔ですます上司の女。その美しさ故に、誰も疑いを持たない。とうとうパーティーの場で秘書と、男の会社員との情事を生々しくビデオで流すのだった。

秘書は、完全殺人を考えて、上司をある夜、殺す。だが、最後には捕まってしまう。

 

パッション (字幕版)

パッション (字幕版)

  • 発売日: 2017/06/30
  • メディア: Prime Video
 

 

 

悪の華   長濱博史監督  玉城ティナ  伊藤健太郎  2019年  (押見修造)原作

見た見た。でも最後まで見ないと分からないんだよ。フランスの詩人ボードレールの詩集の題名。

詩人ランボー、画家ギュスターブ モロー 、 ルドンなどに多大な影響を与えた先駆的人物だ。

 

大胆に世相を切った彼。堕落、興奮、欲動、色々なものがうごめく力強い詩だ。そんなボードレールのような人生を歩もうとする高校生の男女二人のお話が始まる。

青春のドロドロとした真っ黒な泥水の中に生きている二人。その汚れきった黒い水を飲み、益々エスカレートして最終点に行きつこうともがき苦しむ。つまり究極の生と死が渾然として彼らの人生を操っているのだ。

だが、これは、誰でも思い出せば、我が身のことだったとの記憶があるはずの話である。皆が、泥水を飲み、もがき苦しみ絶望して、生きる術を見失なう、そんな経験を思い出すだろう。

 

青春とは実りなく、ただ悪戯に苦しみもがくのがさだめである。

 

最後には心中を決めた二人だが、邪魔が入って死ぬことはできず、

その後は別れてそれぞれの人生を生きることになる。

運命の流れは寛容であり、そんな若者を、大きく育む。二人を自然と大人にしていったのだった。

サヨナラ青春、君が大好きだよ。

 

惡の華

惡の華

  • 発売日: 2020/02/04
  • メディア: Prime Video
 
悪の華 (新潮文庫)

悪の華 (新潮文庫)

 

 

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