スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

四月は君の嘘 2016年 広瀬 山崎共演 新城タケヒコ監督

広瀬すず山崎賢人共演といえば、みんなが見るだろう的、広き門より入ってしまった例である。

でもそれなりに出来上がっていた。広瀬のパツパツの演技と、山崎の受身的な無気力な演技で、安全圏内のドラマのような展開であった。

賢人は小さい頃からは母からピアノを習ったが特別厳しく教えらた。優勝しても、あんなへたくそな演奏をよくもしたな、と、ものすごく叱咤されるのだった。その後最年少で、いろいろなピアノコンテストで賞をもらってきた彼。天才ピアニストと言われた。

 

重い病で彼の母(壇れい)も、亡くなった。そのショックでか、演奏の途中で、いつも耳が聞こえなくなる症状が続いていて、ピアノを止めざるを得なかった。母は自分の命がもうすぐ切れることをわかっていてわざと厳しくして自分の全てを彼に伝えようと努力をしていたのだ。

 

彼の前に明るい広瀬が現れたのも運命的ということであろう。

彼女は卓越したバイオリニストであった。この展開もぶっ飛んで入る。

 

一緒にコンテストに出て、広瀬のバイオリンの伴奏を引き受けたが、途中でまた耳が聞こえなくなり、

広瀬はコンテストを落ちてしまう。

しかし、ガラコンというきねんぱーティーのようなコンサートに出れることになる。いつも不気味なほど前向きで全く気にかけず、開けっぴろげで明るすぎる広瀬。

 

二人は一緒に練習するうちに、お互いに好き合うようになる。

 

いよいよコンサートの日がきた。

 

ところが、広瀬が現れない。彼女は、倒れ、病院にいたのだ。

不治の病である。難しい手術を受けるかどうか病気と向き合っていた。

 

彼女のいない舞台で彼は必死にピアノを弾く。

その曲は、母が亡くなってから封印してきた愛の悲しみという曲であった。

この曲がよくわからないのだが、クライスラーの曲でだが、ラフマニノフ編曲だろうか?

 

 

すずは最後まで現れなかった。

 

その後、すずが重篤な病気だと知る賢人である。

夜の学校で崩れるようにむせび泣くすず。

それからどうなったのだろうか?

一次的に帰ってきたすずであったが、もはや帰らぬ旅に出るという意味であった。

 

四月は君の嘘

四月は君の嘘

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第五福竜 丸 1959年 新藤兼人監督

水爆の光、及び灰を受けた漁船の第五福龍丸は、1954年ビキニ環礁近くにいて、信じられない光と、巨大なキノコ雲を見たのだった。その後、多量の灰が数十分も降り注いだ。

その船は静岡の焼津港から出た遠洋の船であり、23人の者が乗っていた。

船員達は、光を受けて真っ黒に日焼けしたようになり、顔はまるで炭を塗ったようであった。

皆が急いで焼津に帰ったのだが、港の人々は心配し、全員を病院に連れて行った。

 

それは市、県、国、米国、の問題として大きく新聞に載り、放射能の灰を受けた船員達に、同情の声が高まった。彼らの体には大きな放射線量が入っていて、結局、東大病院に送られた。

焼津では大騒動で、関係した人々には波紋が広がっていた。自分はあの船のマグロを食べたが大丈夫か、船に入ってしまったが大丈夫か、船員とキスしたが大丈夫か と皆が放射能を恐ろしがった。

このようなことは、福島とよく似ているではないか。見えぬ敵と闘う人間たち。

体にケロイドが出てきた者もいた。

国を挙げての調査と治療が始まっていた。

被爆国として、今回のビキニ環礁での出来事は、大問題となり社会を動かしていた。

国は米国と話しあう場所を幾度か設けた。

 

船長(宇野重吉)は、船員達と共に闘病をするが、結局最後には苦しんで死んでしまう。

病院全体が悲しむ臨終であった。

彼は、家族に手紙を書く。「顔色もよく、体調がよくなっている。肝臓の痛みもなくなった。もうすぐ家に帰れそうだ。」

葬儀の時はたくさんの人が心から祈っていた。

彼は一介の漁師であったが焼津の人達から慕われていたようだ。皆が家族のように彼のことを見守っていたようだ。

 

ウネウネとうねる深い海、この海には本当に無限の恐ろしさがあるのだ。

小学校低学年でも理解できる内容であるから、こういう史実に基づいた映画を子供らにみせてやるべきだろう。

 

 

ただ米国の代表者は「平和、自由、二度とこのようなことが起きぬように」

米国の反応は、やはり表面的なものだったと、思われる。

同じようなことが何度でも繰り返される。

繰り返されてはならない破壊兵器は、我々の近くにおかれている。

 

進藤は、何と言っても広島生まれの人でもあり、映画「原爆の子」もとっている。

ビキニ環礁、この事件を、後世に残しておくべきものとして映画にした。

 

ウネウネと滑る黒い海は ワテには苦手である。何かがニューっと出てきて手を掴んで、海の底に連れて行かれると思えるのだった。

 

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愚行録 2016年 石川慶監督

聞いたあらすじとは、全く違って、暗さが延々と続く哀しい物語であった。

ある少女(満島ひかり)  と兄(妻夫木聡)  は、虐待されて育った兄妹であった。

妹の方は、性的虐待、兄は暴力で人生をめちゃくちゃにされていた。

だが、父が出て行って、孤児になり、妹は有名大学に入る。そこはお金持ちで良家の子供らが集まる大学であった。

 

主人公の少女が何故そのようなところに入学したのか、また入ったところで、ブランドに身を固め、美味しいものを食べ、海外旅行にもたびたび行くようなお金持ちの 女子大学生たちとどうやって付き合ったのか少し不明である。まったく不明であろう。

 

 

このような大学に入っていなかったら、彼女は殺人も起こすことなくなんとか無事に生きていけれたのではないか。

その辺りが事件の始まりであり、何故と思い不自然すぎる筋であった。

 

特別いじめられもせず、一緒にご飯を食べたり遊んだりの中で、 彼女は、いつのまにか、周りの男子学生の全員と関係を持つような位置にされていたのだった。

 

ある一人の綺麗な女の仕組んだことであった。

性的虐待で、、家庭の味わいを知らない主人公にとって、それは再びの悪夢であった。

 

その後、性悪女は仲間のエリートと結婚し子供もできて絵に描いたような幸せな家庭を持って暮らしていた。

主人公はその光景を垣間見てしまう。そして、どうしても許せなくなる。

殺意が起こり、彼女は、その家族全員を惨殺する。

それだって、そういうことをしない女だっていることはいる。嫉妬や恨みにかられて、殺人を起こす人ばかりではないはずだから。

 

だがその前に、兄(妻夫木)との間に出来た子供を育児放棄で死に追いやる。その罪で、監獄に入り、精神的治療を受けるも、結局エリート家族を殺したことを精神科医に、告白してしまう。

 

重苦しく、画面も暗く、しっかり者の兄の犯行も含めて、つらいストーリーになっている。

 

またこの物語がが、実際にあった怖い事件などを思い起こさせたりした。

 

この映画を借りて、テレビに写して見たのだが、「半落ち」以来の音声の不備で、結局、面白さは半減し、

テレビの音量を、マックスの100にして見続けた。普段は22以上にあげてはいないのだが。

配役の名前等が、聞き取れずわかりにくくて、推理も何もできない。もともと少しわかりにくく作ってあったので、なおさらチンプンカンプンになるぞ。昨日は疲れたわー。

 

 

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世界の哲学者に人生相談 テレビEテレ

ある母親が出てきた。ちょっと綺麗で、3人の男の子を生んでいる。こいつがニーチェの哲学に救われた、という訳。

ニーチェは、本当結構いいことを言っているよ。でも、なぜニーチェなのか、こじつけもすごい。

 

いい加減にして、3人も男の子を産んでいるくせに、悩みもクソもあるものか。

いかにもちょっと良家の奥様って感じで、子供達となんか手を繋いで路を歩いてる。そよ風が舞っている。子供らもすくすくと、どうやったらこんな風に美しく生きれるんだい。ワテは生まれ変わっても無理そうです。

それで不満があるとはね。理想の子育てをしたいと。理想のママになって、君(子供)を絶対に幸せにすると!

なぜママが子供を絶対に幸せにできるのでしょうか?

すごい自信ですね!本当にそんな人っているんですね!今時。この複雑な世の中において。

このような奥様に限って、幼稚園のボスザルになっているのかもです。

本当はバカなのに、踏ん反り返ってママたちの真ん中いるタイプ。

さりげなく大学や、旦那の自慢をしたり、オオイヤダ。

こいつの旦那、幸せだろうかね。

 

ツァラトゥストラかく語りき (河出文庫)

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